中国メディアは、米国、ドイツまでもが日本製品を警戒しているとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界の工場と言われる中国は、2010年に国内総生産(GDP)で日本を超えて世界第2位となったが、製造業の分野では今でも日本の強さを認めざるを得ないようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、米国、ドイツまでもが日本製品を警戒しているとする記事を掲載した。

 記事はまず、中国は世界の工場として力を持っているが、生産効率が低く、エネルギー消費が大きい割に生み出せる付加価値は日米独に比べてかなり小さいと指摘。製造業の倒産や不祥事で苦しんだ日本だが、いまでも分野によっては米国を上回っているほどだと主張した。

 たとえば、「自動車」や「素材や材料」でそれが明らかだと記事は紹介。中国人はよく質の高い自動車として日本車とドイツ車を比べるが、ドイツ車も一部に日本製の部品を使っており、「中国はもちろん、欧米でも作れないほど質が高い」と称賛、そのうえコスパもかなり良いと伝えている。

 さらに、日本の製造業は素材や材料も強いので、コストの変化や政策の変化にも振り回されることがないと強調。世界シェアを高める中国メーカーのスマホだが、それには大量の日本メーカーの部品が搭載されていることからも分かるとおり、日本の製造業は今なお強い影響力を持っていることを伝えた。

 中国では、日本の製造業は落ちぶれてきたと思っている人が少なくないが、こうしてみると日本は今でも製造強国としての高い技術を示していると言えるだろう。中国の製造業も近年はかなり力をつけてきているが、日本に追いつくにはまだ時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)