ローコストでも始められる? 貸し会議室投資は本当においしいのか?

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 あらかじめまとまった資金がないとスタートできないイメージがある不動産投資だが、実は限られた元手でも十分に勝負できる手法は存在する。キャッシュも経験値も今はまだ乏しい「持たざる者」でも、大きな成功を狙える手段を先駆者たちに聞いた!

◆融資に行き詰まりを感じるなか、見出した「光明」

 不動産投資の狙い目は戸建てやアパート、マンションだけとは限らない。愛知県在住の不動産投資家であるKENJI氏は現在、貸し会議室投資に力を入れる。

「もともと不動産投資に励んでいて今も戸建て3戸、アパート3棟25室、簡易宿所1戸を持っています。ただ、’17年頃まではオリックス銀行やスルガ銀行から融資を引いてアパートを買っていたのですが、『スルガ問題』の影響で融資を受けづらくなりました。加えて、借り入れ残高も2億円に近くなり、頭打ちに。新しい金融機関を開拓しようにも『借り入れが多すぎる』と断られることが続いてしまっていました」

 融資に手詰まりを感じるなか、KENJI氏は毎月のキャッシュフローの範囲でできる新たな投資として貸し会議室に目をつけることになる。

◆少ない元手で始められる「貸し会議室」

「ボロ戸建て投資は不動産のなかでは少額投資といえますが、それでも数百万円は必要なことが多い。一方で貸し会議室なら元手数十万あれば始められるので、リスクが極めて限定的です。一般的な不動産投資と比べて、リフォームや工事不要ですぐに始められる点も魅力的でした」

 さらに自身のコントロールできる要素が多いことがKENJI氏の性にあったという。

「不動産全般に言えますが、株などのほかの投資商品と違って、自分でコントロールできる範囲が多いのがいいですね。特に貸し会議室は工夫のしがいが一般的な不動産投資よりもあると感じます。内装や料金設定の工夫が、早ければ数時間で利用予約という結果で現れます。普通の不動産だと数か月かかるので、その差は歴然。努力が売上に反映されやすく、高速でPDCAを回していけるのが貸し会議室投資の大きなメリットです」

◆収益力の高さも侮れない
 初期投資の少なさもさることながら、収益力の高さも優れている。

「僕の場合、30万〜50万円の初期投資で、部屋によってバラつきがありますが、月4万〜5万円の収益が出ます。これは保有するアパート1室の賃料収入に匹敵するので、収益力の高さは比べ物になりません。年利100%超えの会議室も複数あるので、元手の少ない会社員でも始めやすく、規模を拡大させやすいはずです」

◆管理は自力でやり続ける覚悟を持って臨む

 少ない元手でも高収益といいことだらけの貸し会議室投資だが、運営にあたっての苦労は避けられない。

「まず、賃貸経営と比べて、管理が大変ですね。不特定多数が利用する施設なので、お客さんからの問い合わせが絶えない。12室も運営すると1日1件は僕のところに問い合わせが来ます。圧倒的に多いのが『鍵の開け方がわからない』という内容。シンプルなキーボックスを採用して、丁寧な説明書も用意しているのですが、それでも電話が鳴ります。話を詳しく聞いてみると、集合ポストのダイヤルを回していたりするんです……」

 賃貸経営同様、管理を代行する業者も存在するが、依頼すると手数料が発生するため、自主管理を続けているというKENJI氏。「あとは予約が入らないと赤字が続く可能性があるのはやはり何より怖い点です。不動産賃貸でも空室はありますが、会議室の入居率は圧倒的に予測がしにくい。努力を怠れば固定費割れで赤字に転落です。不動産収入は不労所得と言われることもありますが、貸し会議室については絶え間ない経営努力が不可欠です」