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神社や寺院に参拝した際に納めるお賽銭は、5円にするとご縁があるなどの語呂合わせが知られている。しかし、出雲大社はこれらには根拠がなく、祈りの心は金額によって左右されないと説いている。

令和2年になった1日、語呂合わせのお賽銭の金額を紹介したネットニュースが拡散した。記事では、自分の気持ちに見合う額を納めるのが好ましいとしつつ、縁起が良いとされる金額として5円のほか、15円は「十分なご縁」、55円は「五重のご縁」があると紹介。逆に500円玉は、これ以上大きな硬貨(効果)がないなど、縁起が悪いとされる金額も掲載した。

一方、出雲大社ホームページでは、「お賽銭の金額は決まっていますか?」という質問に答える形で語呂合わせのご利益を否定。「お賽銭を5円にすると『ご縁がある』とか、『二重にご縁があるように』と25円、『始終ご縁があるように』と45円、『これ以上の硬貨(こうか=効果)はない』と500円」という話は、「まったく根拠のないおもしろおかしくしようとの“ためにする”語呂合わせにすぎません」と説明している。

また、出雲大社は、「大切なのは神様に対して真摯な気持ちでお祈りをし、その気持ちをもって日々の生活を送ることです。祈りの心はお賽銭の金額によって、まして変な語呂合わせで左右されるものではありません。」と説いている。