香港でマスクを着用した医療関係者(2015年6月27日撮影、資料写真)。(c)ANTHONY WALLACE / AFP

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【AFP=時事】中国当局は3日、原因不明のウイルス性肺炎の発症例を確認したと発表した。症例は徐々に増えており、10年以上前に何百人もが死亡した、インフルエンザに似た重症急性呼吸器症候群(SARS)の再流行を懸念する声も上がっている。

 中部武漢(Wuhan)市の保健当局によると、発症者数は昨年12月31日時点の27人から44人に増え、うち11人が「重症」だという。

 当局が感染源の特定を進めているが、武漢市の保健委員会は3日、「インフルエンザと鳥インフルエンザ、アデノウイルス感染症などの一般的な呼吸器系疾患」である可能性は「排除された」と報告。コロナウイルスが原因の呼吸器系疾患であるSARSについては言及していない。

 今週に入り、謎の肺炎が広がっていると報じられると、インターネット上では伝染性の高いSARS関連ではないかとの臆測が広がった。

 武漢市の警察当局は1日、「確証のない偽情報をインターネットで発表したり転送したりした」として8人を処罰したと発表した。

 SARSは2003年に流行。同年、中国本土では349人、香港で299人が死亡した。当時、世界保健機関(WHO)は、実際よりも少ない発症件数を報告していた中国を批判していた。

 WHOによると、全世界で8000人以上が感染したSARSウイルスは、中国南部の広東(Guangdong)省で発生したとみられるという。

【翻訳編集】AFPBB News

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