蔡総統=総統府のウェブサイトから

写真拡大 (全2枚)

(台北中央社)沈一鳴参謀総長をはじめ8人の犠牲者を出した軍用ヘリコプターの墜落事故を受け、蔡英文総統は3日、台北の総統府で「国防軍事会談」を開き、1日たりとも国の安全保障をおろそかにしてはならないとして、出席した国防相や軍の上級将校に3つの任務を課した。

3つはそれぞれ、国軍が平常通り任務を遂行し、部隊の士気を維持すること▽台湾海峡周辺の軍事動向に留意し、安全を確保すること▽各部隊による装備点検を徹底すること。

今回の事故について識者からは、発生したのが11日に投開票される総統選を控えた2日であることなどから、デマが流れたり、中国軍が何らかの行動に出たりする可能性が指摘されていた。蔡総統は、原因の究明を関係当局に求めるとともに、事故について余計な臆測や未確認情報の拡散などをしないよう各界に呼び掛けた。

(葉素萍、侯姿瑩、游凱翔/編集:塚越西穂)