機械翻訳の売り上げは1年半で5倍超に!

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 ’20年は投資イベントが目白押し。そんな“勝負の1年”に、どうチャンスを掴むか――。本誌は株、FX、仮想通貨という3ジャンルで今まさにノリに乗っている個人投資家の手法を徹底分析。サルマネ可能なノウハウを余すところなく披露する!

◆日々値上がり銘柄の材料をリサーチして“法則”を見極めよ!

「前半は苦戦しましたが、どうにか’19年も“1本”(1億円)に届きそうです」

 そう振り返るのは、数十万円の元手を6年で5億円に増やした専業投資家の響莩嚆矢(ひびきこうし)氏だ。’19年も億超えの利益を達成する見込みのようだが、後悔の残るトレードも少なくなかったとか。

「日経平均は上昇したものの、マザーズの出来高は’18 年の半分程度と盛り上がっていません。大型株中心の相場のため、成長株投資の私には厳しい1年でした。私も自信を持って投資したのに、思うように値が伸びない銘柄がありました。その典型がAIによる自動翻訳サービスを提供するロゼッタ(東マ・6182)。製薬メーカー向けなど専門分野でも高精度な翻訳を提供しており、前期の受注高は4倍以上も増えている。株価も上昇しましたが、利益の伸びが鈍化したことが嫌気されたのか株価は頭打ちとなり、不完全燃焼のまま利益確定してしまいました」

 響莩氏が仕込んだのは株価が2000円前後で推移していた’18 年末。処分した’19 年春先には5000円目前まで上昇していた。十分な利益ではあるものの、「期待したほどではなかった」と話す響莩氏。その後、相場環境に合わせてスタイルを微調整したという。

「銘柄を選ぶときに意識するのは『X+Y』の法則。島田紳助さんの本で学んだ公式です。社会環境が『Y』で、自分や企業の努力が『X』。成功するには、この2つを合わせる必要がある、という法則です。ロゼッタでいえばAIの浸透という社会の変化と、独自の高精度な自動翻訳技術を足し合わせれば、もう一段上の水準に達してもおかしくありませんでした。それだけ地合いが悪かったのでしょう。そう気づいてからは小型成長株だけでなく、流動性が高い大型株にも資金をシフトするなどバランスを変更しました」

◆<銘柄選択のポイント>
1 事業の成長性は決算資料で明らかに
「値上がりする銘柄には必ず理由がある」(響莩氏)。決算資料などをしっかり読み込もう。ロゼッタの場合は、急騰以前から機械翻訳事業が爆発的に売り上げを伸ばしていた

2 成長銘柄は窓埋めせず上昇
「窓埋めの法則」などと言われるように、相場は窓を埋めつつ上げ下げしがち。だが、響莩氏によると「成長株ほど窓を埋めずに値上がりする」。“窓埋めせず”は爆騰銘柄のサイン!?

◆上昇銘柄トップ10の“理由”を調べて変化を知る

 では、今はどんな社会変化に目をつけているのだろうか?

「注目しているのは『省力化』の流れ。飲食業界では注文用のタブレット端末を取り入れる店舗が増えていますが、牛丼の自動販売機を導入した松屋のようなユニークな事例もある。この省力化による経費削減に加えて、9月の日米貿易交渉で牛肉の関税が現行の38.5%から段階的に9%まで引き下げられる予定です。これらを追い風にできる銘柄が『いきなり!ステーキ』を展開するペッパーフードサービス(東1・3053)だと見ています」

 しかし、ペッパーは上場来初となる赤字決算を発表したばかり。株価はここ1年下げっぱなしだ。

「今後、出店計画の見直しや不採算店舗の閉鎖など事業の見直しを行っていくと予想しています。急成長と成長鈍化、事業計画の見直しはどんな会社も経験するサイクル。省力化や関税引き下げを追い風にできれば、底値買いのチャンスになると考えています」