連載8回目は立田悠悟。清水の生え抜きCBだ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 2020年7月に開催される東京五輪。本連載では、本大会での活躍が期待される注目株の生い立ちや夢舞台への想いに迫る。

 8回目は、190造魃曚┐訥洪箸反搬里鯆イ辰森覯なシュートブロックが光る立田悠悟が登場。

 清水区で生まれ育ち、そのまま清水のジュニアユース、ユースを経て2017年にトップチームに昇格。世代別代表にはU−17代表からいつも名を連ねてきた。しかし本人は決してエリートではないという。なぜ立田は世代屈指のCBに成長できたのか。

 前編では、サッカーを始めた小学校時代から清水のジュニアユース入団までを振り返っていく。ただ楽しくプレーしていただけだった立田だったが、本気で取り組むようになる。サッカー観が変えたきっかけは?

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――サッカーを始めたのは何歳頃ですか?
「遊びでは保育園の頃からずっとやってましたが、少年団に入ったのは小学2年生になった時です。周りの人に比べたら遅いですね。本当は小さい頃からチームに入ってやりたかったんですけど、親がやらせてくれなくて。小1から1年間水泳をやってました。でも、やりたいやりたいと、あまりに僕がしつこいから、最終的に親も受け入れてくれました」

――サッカーどころの清水(静岡市清水区)出身なので、サッカーが身近にあった環境でしたか?
「そうですね。小学校に上がる前からサッカーは生活の一部というか、やらない日はないというくらい自然とボールを蹴っていた覚えがあります。チームに入る2年生までも、休み時間や放課後の遊びはほとんどサッカーでした」

――立田選手が卒業した入江小(静岡市立清水入江小学校)といえば、名選手を輩出している学校ですよね。
「長谷川健太さん(元清水など/元日本代表/現FC東京監督)、西澤明訓さん(元C大阪など/元日本代表)、鈴木啓太さん(元浦和/元日本代表)、山本海人さん(熊本/元日本代表/清水ユース出身)とか本当にすごい先輩がたくさんいます。でもサッカーよりも『ちびまる子ちゃん』の学校(作者・さくらももこさんの出身校でもある)としても有名です。今になっても『ちびまる子ちゃんの学校です!』って言えるくらい自慢です。周りからも『へえ〜』って驚かれるんですよ(笑)」
――小学校時代はどんな選手でしたか?
「ガンガン前に行って、点を取りたがるタイプでした。ただの目立ちたがりというより、ゴールってカッコいいなと思っていたので、とにかく得点を狙っていました」

――当時の武器は?
「なんだろう? 足も速くなかったし、技術もなかったけど、なんか点は取っちゃう選手でした。ごっつぁんゴールみたいなのが多かったと思います」

――気持ちで押し込むような?
「はい。でも、小4の頃は結構身体が大きくなっていて、周りよりも足が速かったので、フェイントなしでもDFをかわしていけました。あとキック力もありました」
 
――小4で少年団からクラブチームに移っていますね。
「元々清水FC(数多くの日本代表を輩出した清水の選抜チーム)のスクールに入っていて、そこで前嶋(孝志)先生というコーチに教わっていました。でも、小4の時に清水FCがなくなって、その代わりに『清水クラブ』というクラブチームができたんですよ。その頃に前嶋先生(本業は小学校教諭)から『全然成長していない』と言われて……、そこで何かを感じて、新しい環境で成長したいと思って入りました。だから僕は1期生で、最初は4〜5人しか選手がいなくて、試合もできなかったんですが、その分基本技術の練習はたくさんできました」

――少人数でやったことで、みっちり基礎技術を磨けたと。
「前嶋先生は本当に基本を重視するコーチだったのもありますね。練習しながら自分が上手くなっているのが分かって楽しかった記憶があります。それに小学校時代に基本をしっかり教えてもらえたのは、自分にとってはすごく大きかったです」