AFC U-23選手権に臨むU-22日本代表

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 これまで、チームの先頭を走ってきた。初招集組や久しぶりに招集されたメンバーも多かった今回の長崎合宿。U-22日本代表MF中山雄太(ズウォレ)はピッチ内外で絶大なる存在感を放っていた。

 長崎合宿では中山主導で選手ミーティングを開催。「まずは僕自身が思ったことを言う。そして、それを僕だけではなく周りからも言い合おうという風にしていた」。思いを伝えるだけでなく、ピッチ上での細かい動きも確認。初招集となった選手たちからも「試合前にしっかり話し合って共有できた」(MF東俊希)、「スタイルなどを聞け、自分の中でも落とし込める部分があって良かった」(FW一美和成)との声が聞かれたように、コミュニケーションを深める場となった。

 さらにピッチ上でも持ち味を発揮した。前半5分に直接FK弾を叩き込むだけでなく、正確な左足キックで攻撃を組み立て、激しい寄せで相手攻撃を寸断するなど攻守に躍動。プレーでチームをけん引した。しかし、29日に発表されたAFC U-23選手権に臨むメンバーに中山の名前はなかった。

 さらに、これまで同代表の先頭に立ち、時にはキャプテンマークを巻いてきたDF板倉滉(フローニンゲン)やMF三好康児(アントワープ)も招集外。森保一監督が「そこ(誰がチームを引っ張るか)は、このメンバーを選ぶとき、スタッフミーティングでも話になった」ほどだ。しかし、中山も、板倉も、三好もいない。だからこそ、新たな選手の台頭に期待を寄せる。

「まずは誰が引っ張るではなく、個々が責任を持ち、自分がリーダーだという気持ちで言動してほしい、具体的にキャプテンを決めるのではなく、個々に責任を持ち、トレーニングに臨み、試合に向かって準備をしていく中で様子を見て決めたい」。タイで新たなリーダーの誕生に期待したい。

(取材・文 折戸岳彦)