作家の乙武洋匡氏が日本共産党の小池晃書記局長に党の政策や歴史、理念まで多彩なテーマでインタビューした動画が、インターネット動画サイト「ユーチューブ」で27日から公開されています。配信は「選挙ドットコムちゃんねる」。

 この中で乙武氏は社会主義・共産主義について「社会実験で失敗したのに(日本共産党は)いまだにふりかざしていると思っている人が多いのでは」と質問しました。

 小池氏は「旧ソ連は『社会主義』を冠してはいたけれども、民主主義はなく、覇権主義はひどかった。社会主義が失敗したのではなく、社会主義とは縁もゆかりもない社会が崩壊した」と指摘。中国については「核兵器を増やし、尖閣諸島の領海には侵入をくり返し、南シナ海で軍事基地を建設する、香港では人権侵害の弾圧。そういう意味では『社会主義をめざす国』という根拠はなくなった」と述べました。

 同時に「貧富の格差や気候変動問題など資本主義の限界もまた見えてきているのではないか」と指摘。米国の世論調査で若者の5割以上が資本主義よりも社会主義が良いと回答した結果も示し、「世界でも資本主義の限界がいろいろ出て、それを乗り越える社会が必要ではないかと模索が始まっているのではと思います」と述べました。

 小池氏はまた、共産党が目指す社会像について「資本主義時代の自由と民主主義などの成果をすべて受けつぐ」と強調。技術開発の工夫など市場経済の利点をいかしながら暴走させないようにコントロールしていくという、市場経済を通じて社会主義に進む党綱領路線も紹介しました。

 共産党の政権構想について問われた小池氏は「共産党は他の党やいろいろな人々と力を合わせ政治を変えていくのが基本的な考え方。単独政権は考えていない」と綱領路線を説明。現在の野党共闘は、「桜を見る会」疑惑で野党が協力して追及したことや、11月の高知県知事選で共産党県委員・松本顕治氏が共通候補となり、55人もの野党国会議員が応援に駆けつけるなど大きく前進していることを伝えました。

 最後に乙武氏は「共産党が一番誤解されているな、これを伝えたいなと思うことは何か」と聞きました。

 小池氏は「共産党というと、自由がないとか、かつてのソ連などをイメージして誤解されているが、そうじゃない。最も人間の個性・多様性を大事にし、自由と民主主義を守る政党なんだということを伝えていきたい」と回答。「自由を求めて地域で活動している党員の姿を見ていただければ分かっていただけるのではないでしょうか」と話しました。

 対話の様子はインターネットのユーチューブ「選挙ドットコムちゃんねる」で見ることができます。