「気持ちには引力がある」…森山イズムを体現した東俊希、五輪代表初招集で1得点1アシスト

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 キリンチャレンジカップ2019が28日に行われ、U−22日本代表とU−22ジャマイカ代表が対戦。開始早々の中山雄太(ズヴォレ)のゴールを皮切りに、9得点を挙げる猛攻で年内最後の代表戦を完封、大勝で終えた。

 東京オリンピック世代の代表では初招集となり、左ウイングバックとして先発出場した東俊希(サンフレッチェ広島)は、チーム4点目となった19分の旗手怜央(順天堂大)のゴールを深い位置からのマイナスクロスでアシストすると、51分には右サイドからのFKをインスイングで鋭く蹴ったボールが直接ゴールに吸い込まれ同世代代表における初得点も記録した。

 初の五輪代表でのプレーは「緊張はなく、チームで共有していた球際や前線からの守備がうまくハマって、自分たちの勢いで点も取れました」と振り返り、アシストの場面も「いいタイミングで走れましたし、(クロスの前に中山雄太からの)出してくれたパスの質もよかったです。怜央くんの動きも見えていました」と冷静に答える。

 得点は速い弾道のクロスがそのままファーサイドのネットを揺らした形となったが「チームとして、相手ストーンの頭を越えるようなファーに速いボールを蹴るよう言われていたので、その通りのいいボールが蹴れました」とボールの質に満足感を示し、ゴールについては「嬉しかったです」と謙虚に回答した。

 2018年のAFC U−19選手権や2019年のU−20ワールドカップに出場していた同年代の選手たちが続々と五輪代表に招集されていく中、東は今回が初招集。「焦ったり、意識が変わったりはしていない」とはっきりと答え、「広島で試合に出ることが大事で、広島でのプレーに集中」した成果だと主張。

 東はAFC U−19選手権でセンセーショナルなミドルシュートを決め、2019年11月にはU−22日本代表と練習試合を行った対戦相手である広島の一員としてゴールを決めた。要所で結果を出している東に「持っているのでは?」と問いかけると、「運がいいと思っているというか、言い聞かせています。『気持ちには引力がある』という言葉を大事にしているので」と、森山佳郎U−17日本代表監督が広島ユース監督時代から大事にする合言葉を挙げ、その言葉を強く意識している結果と話す。

 東京五輪代表は狭き門。だが、「強い思いがあります。次、選ばれるかはわかりませんが、まずチームでしっかりとスタメンを取って結果を残して、五輪に出たいです」と2020年を見据えている。