U-22代表初招集の一美。熾烈なポジション争いに割って入れるか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 U-22日本代表が12月28日、トランスコスモススタジアム長崎でキリンチャレンジカップのジャマイカ戦に臨む。

 来年7月の東京五輪に向けた年内最後の活動で、貴重なテストマッチ。そんな一戦で注目したいのが、初招集のFW一美和成だ。

 なんといっても見逃せないのが、その決定力。今季在籍した京都では、J2リーグ36試合に出場して17得点を挙げている。トップカテゴリーではないとはいえ、東京五輪世代ではこの1年で最も得点したプロ選手である。

 U-22代表に選ばれるのも必然だっただろう。一美もこの1年で大きく自信をつけたのは間違いない。実際に「ガンバの時と比べて17得点できた。ゴールに対する執着の部分は伸びたところだと思います。短い時間でも試合に出たら得点できる、そういう感覚は成長したところです」と語っている。

 そうしたストライカーとして嗅覚とともに飛躍的に進化したのが、ポストワークだ。強靭な足腰を活かして背後の相手をブロックし、懐にきっちりと収める――その力強く柔軟な一連のプレーは、日本代表の大迫勇也を連想させる。

 もちろんプレー一つひとつの質を見れば及ばないところはあるものの、「ポスト大迫」と騒がれて久しい日本の苦しいFW事情を変えてくれるのではないか、と期待させてくれるのだ。
 
「まずは結果。そこが一番求められていると思います。あと自分の中でもポストプレーは自信があるところ。京都でやっている部分ではありますし、出していけたらいいなと思います」

 一美はジャマイカ戦に向けてそう意気込むが、進境著しいストライカーのポテンシャルを測るうえで、まさに、このジャマイカ戦は打ってつけだ。

 鋭い抜け出しが光る上田綺世、万能型の小川航基、スピードスター前田大然が居並ぶこの世代のCF争いに割って入れるかは、このジャマイカ戦でのアピール次第と言っても過言ではない。ひいては、その後の日本代表にもつながってくるというのは、決して大袈裟ではない。

「やっぱり激戦区だと思います。でもFWはやっぱり結果を出してなんぼなので、その点では入れ替わりが激しい部分もある。結果で証明できればと思います」

 世代のトップランナーに躍り出て、ゆくゆくは“ポスト大迫”に名乗りを上げる。そんな青写真を描くなら、ジャマイカ戦は一美のキャリアにとって大きなターニングポイントになってもおかしくはない。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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