フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00〜 ※関東ローカル)では、大物音楽プロデューサーから転落した月光恵亮氏(67)に密着した『頂点を極めた男の転落 〜ある大物音楽プロデューサーの懺悔〜』を、29日に放送する。

『ザ・ノンフィクション』の密着を受ける月光恵亮氏=フジテレビ提供


2017年6月、覚せい剤使用の容疑で逮捕され、懲役1年6カ月・執行猶予3年の有罪判決を受けた月光氏。かつては、BOOWY、ZIGGY、リンドバーグなど数々の人気アーティストを手掛け、都心の一等地に30億円のビルを建てるなど巨万の富を築いた。しかし、逮捕をきっかけに音楽業界からは追放同然の扱いを受け、仕事も人間関係も信用も、すべてを失ってしまった。

現在の住まいは、東京・江戸川区のアパート。23歳の男性とルームシェアし、月に10万円ほどの年金で生計を立てている。そんな月光氏に手を差し伸べてくれたのが、小さな芸能プロダクションの社長。女性ボーカルバンドのプロデュースを依頼されたのだ。

音楽しか残されていない月光氏にとって、そのわずかな報酬でもありがたいはずだが、彼は「これで音楽の仕事をやめる」と宣言。音楽を生業にするものにとっては、命とも言える耳が聴こえなくなってしまったのだ。

罪を犯し、音楽をやめた月光氏が今、心に引っ掛かっているのは、自分が逮捕されたことで名前を出されてしまったアーティストたちのこと。本当は会って謝りたいが、会うことで、また迷惑をかけるかもしれないという思いもある。これまで躊躇(ちゅうちょ)していた月光氏だったが、ついに会いに行くことを決意。その結末は…。

富と名声をほしいままにした男の転落人生と贖罪の日々。壇蜜のナレーションで見つめていく。



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