大阪・堺市立堺高校の教師(62)が、4年間にわたって余った給食を無断で持ち帰っていた。牛乳パック4178本、パン1002個、総額約31万円になるという。教師は3か月間の減給処分を受けたが、31万円を市に返還して依願退職した。

堺高校は全日制のほか夜間の定時制があり、教師は2015年から夜間の給食指導を担当していた。定時制では毎日、パン1個と牛乳1本を提供しているが、教師は用務員に、残ったパンや牛乳を用意していた発泡スチロールの箱などに入れるよう指示し、毎日のようにパンは5〜6個、牛乳は10〜14本を持ち帰ったという。

6月(2019年)に堺市教育委員会に告発文書が届き、発覚した。市の調査に対して教師は、持ち帰ったパンなどは自宅で家族と飲食したと話し、動機について「給食が多く残り、廃棄するのはもったいないと思った。用務員の廃棄の手間を少なくしようと思った」と話していたという。

文部科学省は残食の持ち帰りは衛生上の見地から禁止することが望ましいとしており、堺市では余った給食は廃棄処分にする決まりになっている。

街の声は賛否それぞれ

教師の処分をめぐっては、賛否両方があるようだ。街で聞くと、「万引きに近い行為。教育上よくない」「やっちゃいけないことは、いけない」と教師の行為に否定的な声も多いが、「食べ物は大切にしなさいという時代に育てられた。私は反対ではない」「持って帰ること自体が悪いとは思わないし、処分されるのはおかしい」という意見もあった。

近藤春菜キャスター「余ったものを転売したのではなく、もったいないからと食べただけ。無断で持ち帰ったのはいけないけど、懲戒処分は厳しいと思いました」

菊地幸夫(弁護士)「懲戒処分の前に、注意でも十分よかったと思います」

司会の加藤浩次「食品ロスと言っておきながら、(こういう行為を)罰するというのはつじつまが合わないなという気もします」