クリスマスの定番映画と言えば「ホーム・アローン」シリーズですよね。実は『ホーム・アローン5』まで制作されているのを知っていましたか? そこで今回は映画「ホーム・アローン」シリーズ全5作品をまとめてご紹介。

今年はシリーズの中の観たことがない作品を観てみてはいかが?

ホーム・アローン』(1990)

天才子役マコーレー・カルキンの名を一躍世界に轟かせた大人気クリスマス・コメディ映画の定番である本作。

シカゴに住むマカリスター一家はクリスマスにパリへ旅行へ行くことに。当日15人の大家族全員が寝坊し、空港へと急ぐ。しかし前日に意地悪な兄と喧嘩し屋根裏部屋で寝かされていた末っ子のケビン(マコーレー・カルキン)だけが家に取り残されてしまう。念願のひとりを満喫するケビンであったが、そこへ二人組の泥棒がやって来る……。

監督は『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)などのクリス・コロンバスが担当。名優ジョー・ペシとダニエル・スターン扮する間抜けな泥棒と大人顔負けの頭脳を駆使する10歳の少年とのドタバタ劇が繰り広げられ、世界中で大ヒットを記録した。

『ホーム・アローン2』(1992)

マコーレー・カルキン主演でスーパーヒットを叩き出し、言わずと知れたクリスマス映画となったシリーズ第2弾。

今年のクリスマスはマイアミへ家族旅行へ出かけたマカリスター一家。全員揃って空港に着いたはずが、ケビンひとりだけニューヨーク行きの便に乗ってしまう。父親のカードを使って大都会を満喫するケビンであったが、ここでもあの二人組の泥棒たちに出くわしてしまい……。

監督は引き続きクリス・コロンバスが担当。ニューヨークの雑踏とクリスマスシーズンのきらびやかなホテル暮らしが印象的に描かれる。前作の大ヒットによってギャランティが高騰したマコーレー・カルキンは映画界屈指のドル箱子役として名声を獲得した。また、ホテルの場面では現アメリカ大統領ドナルド・ドランプが登場している。

『ホーム・アローン3』(1997)

天才子役マコーレー・カルキンが主演した前2作から、新たにクリスマスを彩る大人気シリーズ第3弾。

8歳の少年アレックス(アレックス・D・リンツ)は水疱瘡にかかりひとりで留守番をすることになる。近所に泥棒が入るのを目撃するアレックスであったが、ひょんなことから国防省の機密が収められたマイクロチップを手にしてしまい、ここからそれを狙う犯罪組織との攻防戦が始まるのだった。

マコーレー・カルキン主演で世界的ヒット作となった「ホーム・アローン」シリーズは第3弾となる本作から主演が『素晴らしき日』(96)などのアレックス・D・リンツに交代。シリーズの持ち味であるコミカルなドタバタ撃退劇は顕在で、ペットのネズミたちの活躍がさらにコミカルな要素を加えている。また主人公アレックスの姉役をスカーレット・ヨハンソンが演じている。

『ホーム・アローン4』(2002)

マコーレー・カルキンが主演の『ホーム・アローン』と『ホーム・アローン2』の続編として製作された大人気シリーズ第4弾。

今年もクリスマスを楽しみにしていたケビン・マカリスター(マイケル・ワインバーグ)。しかしマ父は大富豪と浮気し、カリスター家は別居状態にあった。ロイヤルファミリーが泊まりにくるという浮気相手の豪邸でクリスマスを過ごすことになったケビンは、王子の誘拐を狙う盗人マーブ(フレンチ・スチュワート)と再び一戦交えることとなるのだが……。

本作は『ホーム・アローン2』の10年後という設定でTV映画として製作され、ケビン役は『海辺の家』(01)などのマイケル・ワインバーグが演じている。今回はひとりで留守番というシリーズおなじみの設定はないが、シカゴとニューヨークでケビンに撃退された二人組の泥棒のひとりマーブが新たな相棒とともに登場するなどみどころは満載。

『ホーム・アローン5』(2012)

毎回、主人公の少年と悪党との間でドタバタな攻防戦が繰り広げられるクリスマスの定番大ヒットシリーズ第5弾となる本作。

幽霊が出ると噂されている田舎町の大きな屋敷に引っ越してきたバクスター一家。反抗期のアレクシス(ジョデル・フェルランド)とフィン(クリスチャン・マーティン)姉弟は地元のクリスマス・パーティに行くことを拒否し、ふたりで留守番をすることになる。地下室に幽霊の気配を感じるフィンであったが、それは屋敷に隠された名画を狙う泥棒たちだったのだった。

姉アレクシス役を『サイレントヒル』(06)などのホラー映画に数多く出演するジョデル・フェルランドが、三人組の泥棒のひとりを『時計じかけのオレンジ』(71)の名優マルコム・マクダウェルが演じる。姉弟のコンビが泥棒を撃退するという設定が新鮮で、TV映画として製作された本作でシリーズは完結となった。

【文・チャーリー】

※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づいてセレクトしたものです。