西武・多和田投手が治療を続けている「自律神経失調症」とは?過去にはソフトバンク・川崎内野手、中村外野手も

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 西武は23日、多和田真三郎投手の病状について、自律神経失調症であることを発表した。現在も治療を続けているが、復帰の見通しは立っていないという。来季開幕からの出場は絶望的な状況となった。

 多和田投手は富士大から2015年のドラフト1位指名で西武へ入団。新人だった2016年から先発ローテーションの一角を担い、2018年には16勝を挙げて自身初タイトルとなる最多勝を獲得。この年は26試合で16勝5敗、防御率3・81と高い勝率を残し、リーグ優勝に大きく貢献した。

 だが、飛躍が期待された今季は12試合で1勝6敗、防御率5・83と自己ワーストの成績。8月3日のオリックス戦を最後に、1軍での登板はなかった。9月に頻脈性不整脈であることを発表し、治療に専念していた。本人の同意も得た上で、その原因が自律神経失調症であることを新たに公表した。

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自律神経失調症とは


 自律神経失調症とは、不規則な生活習慣やストレスなどにより、自律神経のバランスが乱れるために起こる不調のこと。症状の現れ方もとても不安定であり、曖昧に使用されることが多い診断名でもある。

 自動的に働く神経のことを自律神経という。大きく2つに分けられ、戦闘用の交感神経と、回復用の副交感神経に分類される。両者は自然と入れ替わる形で作用していくのだが、その入れ替えが自然と行えなくなると、さまざまな不調をきたす。体を動かすことが苦痛になったり、逆に眠るべき時に目がさえて不眠に陥るなど。

 プロスポーツ選手は多大なプレッシャーにさらされている。同様の症状を発症する選手は決して少なくない。

 昨年3月、開幕4日前に突然の退団を発表しファンを驚かせ、悲しませたのがソフトバンクの看板選手、川崎宗則内野手だった。「自律神経の病気」を公表。自由契約選手として退団し、治療に専念することとなった。

いつの日か克服可能な病気でもある

 川崎は2016年までメジャーリーグでプレー。2017年に古巣ソフトバンクへ復帰した。だが、42試合で打率・241と期待を大きく裏切った。アキレス腱やふくらはぎの故障も重なり、次第に「身体を動かすのを拒絶するようになってしまいました」という。治療を続けて道を探ったが、契約も更改できず、春のキャンプも不参加。「野球から距離を置いてみようと決断しました」とチームを去ることとなった。

 その後、治療やリハビリのかいもあり、今年7月に台湾プロ野球への復帰を目指す味全で客員コーチ兼選手として契約し現場復帰。この冬、NPBの若手らが参加したアジアウインターベースボールリーグにも出場し、元気にプレーする姿が台湾から伝わってきた。

 同じソフトバンクの中村晃外野手も、今年3月の開幕直前に自律神経失調症による体調不良であることを発表した。それでも5月31日に1軍復帰。その後、腰痛で2カ月離脱したが、再復帰後は主力を務め、CSや日本シリーズでも活躍した。

 川崎と中村では復帰に要した時間が大きく異なる。そのため、多和田が再びマウンドに立つためにどれほどの時間が必要なのか、推測することは難しいし意味がないだろう。ただ、いつの日か克服可能な病気でもある。地面すれすれまで下半身を沈め、球持ちの良い美しいフォームが持ち味の右腕。またあの独特の、そして力強い球筋が見られる日を、今は本人を焦らせることなく待ち続けたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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