英スーパーマーケット大手「テスコ」の店舗。英ロンドン中心部にて(2019年9月30日撮影、資料写真)。(c)AFP/Tolga AKMEN

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【AFP=時事】英ロンドンの少女が開いたクリスマスカードに書かれていたのは、中国の刑務所に収監された受刑者からの助けを求めるメッセージだった――英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)が22日、報じた。

 同紙によると、ロンドン南部に住む6歳の少女が友達に送るために購入したクリスマスカードを開くと、そこには「私たちは中国・上海の青浦刑務所(Qingpu Prison)に収容されている外国人受刑者です。私たちは意志に反して労働を強いられています。どうか私たちを助けてください。人権団体に知らせてください」と書かれていた。

 サンタクロースの帽子をかぶった子猫が描かれたこのカードを製造・販売していた英スーパーマーケット大手「テスコ(Tesco)」は同日、この報道に「ショックを受けている」と発表。同社中国工場でのクリスマスカード生産を直ちに中止したことを明らかにし、「わが社はサプライチェーンにおける刑務所での(強制)労働を断じて認めない」と述べた。既にこの件に関する調査を開始したという。

 サンデー・タイムズによると、チャリティーの資金調達のために販売されていたこのカードには、受け取った人に対して「ピーター・ハンフリー(Peter Humphrey)氏」に連絡を取るよう依頼する文章が記されていた。

 少女の父親がネット上でハンフリー氏の名前を検索したところ、かつてジャーナリストとして働き、青浦刑務所に9か月収容されていた人物であることが分かり、連絡を取った。

 その後、ハンフリー氏はこの刑務所からの出所者らに連絡を取ったところ、外国人受刑者らがテスコ向けにカードの包装に従事していることを出所者が確認したという。これを受けて、ハンフリー氏は同紙の記事を執筆した。

【翻訳編集】AFPBB News

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