リバプールは南野加入に関連した記事を公式サイトで多数掲載。そのなかのひとつに“旭日旗デザイン”が含まれていた。(C)Getty Images

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 プレミアリーグの名門リバプールが、公的に謝意を表明した。

 現地12月19日、リバプールは日本代表FW南野拓実をレッドブル・ザルツブルクから完全移籍で獲得したと正式発表。公式ホームページ上で選手本人のインタビュー映像やフォトセッションの模様を紹介するなかで、その翌日に関連づけて掲載したひとつの動画が物議を醸したのだ。

 土曜日のクラブワールドカップ決勝で、リバプールは南米王者フラメンゴと対戦(結果はリバプールが1−0で勝利)。そのプレビュー企画として、1981年に東京・国立競技場で開催された第2回トヨタカップ、フラメンゴ戦のハイライト映像をアップロードしたのだ。38年ぶりの再戦をトリビュートするためで、そのトップ画像にあしらったのが“旭日旗”の模様だった。東京をイメージして選択したにすぎないが、これが韓国サイドの強い反感を買ったのである。

 韓国全国紙の『朝鮮日報』や『中央日報』など主要メディアが一斉に糾弾すると、サッカーファンを中心にSNS上でも批判的なコメントが殺到してしまう。リバプールは昨年夏、ナビ・ケイタ獲得時にも同じ騒動に巻き込まれた。新戦力ケイタの右腕に刻まれたタトゥーを掲載したところ、「旭日旗の上にボールが乗っている」と非難され、削除した上での謝罪を余儀なくされたのだ。この一件もあって韓国メディアとファンに、「彼らは1年半前からなにも学んでいない」「同じ過ちを繰り返した!」などと断罪されていた。

 そしてクラブは、クラブワールドカップ決勝を数時間後に控えた12月21日、韓国版の公式ツイッターおよびフェイスブックに謝罪文を公開。「昨日、我々は公式チャンネルでひとつの画像を掲載し、数多くの方々に不快な思いをさせました。その事実に気づいてすぐ、間違いを是正しました」と記し、「画像によって不快な思いをされたすべての方にお詫び申し上げます」と続けた。

 
 直接的に“旭日旗”という表現は避けたものの、事態の収拾に動いたリバプール。これを受けて『朝鮮日報』紙は「迅速な対応により、韓国のファンの怒りも鎮まるだろう」と綴り、公式SNSのコメント欄には「これでこれからもレッズ(リバプールの愛称)を応援できる!」「3度目はないからな!」「今回は許してあげよう」「彼らは信頼を取り戻した!」など、好意的な意見が多数寄せられている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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