遺骨が発見された旧光州刑務所の敷地=20日、光州(聯合ニュース)

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【光州聯合ニュース】韓国法務部の金オ洙(キム・オス)長官職務代理は20日、南西部・光州の旧光州刑務所の敷地内で無縁墓地の改葬作業中に身元不明の遺骨約40柱が発見されたと発表した。

 法務部は模擬裁判や模擬議会などを通じて法について学べる施設を同地域に建設する事業を推進中で、敷地の一部に無縁墓地が含まれていた。

 金氏によると、この共同墓地では法務部が111柱の遺骨を管理していたが、改葬作業中に発見された約40柱の遺骨はこれに含まれていないという。

 発見された遺骨が1980年の光州民主化運動(光州事件)の行方不明者である可能性があり、注目されている。

 金氏は「われわれが管理していない遺骨が発見されたため、すべての可能性を考えて確認・点検する必要がある」として、「どのような理由で管理していない遺骨が刑務所内に埋葬されることになったのか理由を確認するのが鍵になる」との認識を示した。また、現時点では光州事件と関連があるのか判断するのは難しいとし、「だが、可能性は確認しなければならない」と述べた。

 法務部は国防部や国立科学捜査研究院の協力を得て、DNA鑑定などを通じて正確な身元の確認作業をする予定だ。 

 旧光州刑務所は光州事件の当時、軍に捕らえられた多くの市民が収監された場所で、軍の銃撃などで亡くなった人が敷地内に密かに埋葬されたなどと言われていた。