1/4帽子や眼鏡が吹き飛ばされないように気をつけて! 2017年10月に撮影されたこの写真では、宇宙飛行士マーク・ヴァンデ・ヘイが、国際宇宙ステーション(ISS)の外側にしっかりとつかまっている。よく見ると、頭上とベルトの2か所でつながれていることがわかる。宇宙へ漂い出てしまう可能性があるのは、あまり嬉しいことではないからだ。PHOTOGRAPH BY JSC 2/4宇宙飛行士ペギー・ウィットソンは、女性宇宙飛行士の累積宇宙遊泳時間の最長記録を保持している。この写真では、ISSの一部に新しいバッテリーを取りつけるウィットソンと、その250マイル(約400km)下にある地球が写っている。ウィットソンはISSとつながっているため、彼女も高速で地球の軌道をまわっていることになる。PHOTOGRAPH BY NASA 3/4ISS建造には、多くの宇宙飛行士と、長い年月を要した。部品が何回かに分けて米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルで打ち上げられ、宇宙で組み立てられた。06年7月に撮影されたこの写真には、建造作業を行う宇宙飛行士ロバート・カービームが写っている。写真右側に命綱が見える。PHOTOGRAPH BY NASA 4/4さて、スケールの大きい「ウォーリーをさがせ!」ゲームだ。この写真のなかで、宇宙遊泳をしている宇宙飛行士を探してみよう。見つけるまでには不本意なほど時間がかかるが、たしかに誰かがいる。まずは、写真左側にある白い箱のようなものを探そう。そのほぼ真上にいるのが……作業中の宇宙飛行士テリー・ヴァーツだ。この写真は、宇宙飛行士の困難で危険な仕事を記録しているだけでなく、ISSの壮大なスケール感も伝えている。ああ、それから、いちばん下に写っている地球の曲線もお見逃しなく。PHOTOGRAPH BY NASA

国際宇宙ステーション(ISS)は、地球の上空およそ250マイル(約400km)の軌道を回るフットボール場サイズの科学実験室だ。通常は、3〜9人のクルーが常時滞在している。

「国際宇宙ステーションで船外活動する宇宙飛行士と、青く美しい地球の姿:今週の宇宙ギャラリー」の写真・リンク付きの記事はこちら

ISSのクルーたちは、水をふわふわ浮かべたり、面白い動きをする髪を眺めたりして遊んでいるように見えるかもしれない。だが、実際はさまざまな科学研究を続けている。

いずれにしても、空いている時間はそれほどたくさんない。ISSではメンテナンス作業も必要になる。宇宙飛行士が宇宙遊泳をするのは、ひとつにはそのためだ。宇宙飛行士はしばしば、部品の修理や交換のために宇宙空間へ出て行く。ISS外で科学実験の準備をすることもある。

ISSは、時速およそ17,000マイル(時速約28,000km)で地球の軌道を回っている。今回の宇宙ギャラリーでは、地球軌道を高速で飛び回る宇宙飛行士たちに同行してみよう。

What it looks like from @Space_Station when your best friend achieves her lifelong dream to go to space. Caught the second stage in progress! We can’t wait to welcome you onboard, crew of Soyuz 61! pic.twitter.com/Ws7tInY58P

― Christina H Koch (@Astro_Christina) September 25, 2019

米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士クリスティーナ・コックは2019年9月25日、まさに叙事詩のようなこの写真を撮影した。

コックの親友で宇宙飛行士仲間であるジェシカ・メイヤーの搭乗したソユーズが地球から打ち上げられ、ISSへ向かうところが捉えられている。この写真の光景は、なんとも印象的だ。青い色で薄く広がる地球の大気。打ち上げられ上昇していくソユーズのカプセルの軌跡。そして暗闇との境界線。この暗闇のなかをISSが周回しているのだ。

ISSまでは長い道のりのように思うかもしれないが、ソユーズが宇宙へと飛び出すまでには5分ほどしかかからない。さらに6時間もすれば、ISSへのドッキングが完了する。

最果ての人類居留地から届いた、ほかのスナップショットも見てみよう。もこもこした宇宙服を着込んだ宇宙ステーションでの暮らしを楽しめただろうか? こちらから、『WIRED』の充実した宇宙写真コレクションをチェックしてみよう。