過去2戦でラフプレーが顕著だった中国代表。はたして因縁浅からぬ香港との最終戦では──。(C)Getty Images

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 火曜日に行なわれたE-1東アジア選手権、なでしこジャパンこと日本女子代表は韓国を1−0で下して3連勝を飾り、4大会ぶり3度目の優勝を決めた。そして今日水曜日は、男子の最終日が開催される。同じく日本と韓国が対峙し、勝ったほうが戴冠の“決定戦”に臨むのだ。

 とはいえ、その前にキックオフされる第1試合も大きな注目を集めている。ここまで2連敗同士の香港と中国の対戦カードである。

 周知の通り、香港では中国政府に対する抗議デモがエスカレートの一途を辿り、現地警察との衝突が深刻化している。スポーツの現場にも飛び火し、先のワールドカップ予選では、香港代表に対して流れた“中国国歌”にホームサポーターが背中を向けて猛反発。大ブーイングを浴びせ、政治的なメッセージ板がそこかしこに乱立した。

 今大会でも同様のことが起こっている。過去2戦においてスタジアムに駆けつけた香港サポーターは100人程度だが、国歌斉唱時のブーイングと政治的なメッセージを含んだ言動が問題視されているのだ。そんななか実現するのが、香港と中国の代表戦。抗議デモが起こってからはもちろん、初の顔合わせとなる。

 会場のある韓国・釜山の運営サイドも手をこまねいてはいない。全国紙『中央日報』によると、警察官と警備員を大幅に増員して警戒にあたるという。

「FIFA(国際サッカー連盟)は、スタンドで政治的なメッセージを掲出することを禁じているが、香港サポーターは少数とはいえそれを止めようとしない。どれくらいの両国サポーターがやって来るかは分からないし、なにが起こっても不思議ではないだろう。大会を主管する韓国サッカー協会は有事に備え、普段は80人である警察官を350人に増やし、多くの警備員も動員して、総勢890人態勢で臨むことを決めた」

 
 試合は物々しい空気に包まれるだろうか。中国代表は日本、韓国と戦った過去2戦、“少林サッカー”と揶揄されるほどのラフプレーを繰り返し、国内外で批判の的となっている。当日はたとえスタンドが騒がしくなっても、ピッチ上だけは平和裏にゲームを進めてほしいところだ。

 キックオフは香港vs中国戦が現地16時15分、韓国vs日本戦が19時半の予定となっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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