終始優位に試合を進めたなでしこだったが、最後まで韓国の粘り強い守備に手を焼いた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 1点を争う息が詰まるような攻防戦は、終了間際のPKで明暗が分かれた。

 火曜日に韓国・釜山で行なわれたE-1東アジア選手権、女子最終日。ここまで2連勝のなでしこジャパンは地元・韓国との一戦に臨み、1−0で勝利を掴んだ。終始ゲームを支配したものの韓国の粘り強い守備に手を焼き、0−0のまま終盤戦へ突入。そして迎えた88分、籾木結花の放ったショットが相手選手の手に当たってPKを獲得する。これを籾木自身が冷静に決めて決勝点とし、日本が4大会ぶり3度目の優勝を飾った。

 日本は攻撃の2枚看板である岩渕真奈と長谷川唯を怪我で欠いたが、それでも自慢の流麗なチームアタックは健在。称えられて然りなのは、下馬評の低かった韓国の奮闘だろう。韓国のスポーツメディア『スポータルコリア』は、準優勝に終わった女子代表チームのパフォーマンスを大いに称えている。

「序盤から日本の圧力に押し込まれた選手たちだったが、見違えるような堅いディフェンスを披露し、得点を与えなかった。攻めても何度かチャンスを掴み、攻守両面で完璧なバランスを誇示した日本を大いに苦しめたのだ。最後のPKは不運としか言いようがない。コリン・ベル体制となってからわずか2か月で、ここまで仕上げてきた点を評価すべきだろう。今後が実に楽しみなチームだ」

 
 10月に就任したばかりの英国人指揮官、ベル監督も、試合後の会見で手応えを口にした。「結果にはとても失望している。心臓をナイフで刺されたくらいにショックだ」と切り出すも、「今日の内容からすれば引き分けが妥当だった。日本は強力な相手だったが我々は臆せず堂々と戦い抜き、一歩も後退しなかったのだから。選手たちの頑張りに賛辞を贈りたい。今後への大きな糧となる敗戦だ」とポジティブに捉えた。

 東京五輪の最終予選を控える韓国女子代表にとって、今大会は最高のリハーサルになっただろう。最終予選は中国・武漢で2月上旬に開催され、出場枠はわずかに2。韓国はオーストラリア、北朝鮮、中国など7か国とのファイナルバトルに臨む。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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