日本代表DF佐々木翔(広島)

写真拡大

 A代表のキャプテンとして臨む伝統の日韓戦は、3大会ぶりのタイトルがかかる大一番。日本代表DF佐々木翔(広島)は「今まで積み重ねてきた歴史ある戦い。今回の大会で言うと何年か持って行かれているので僕らが奪い返して、タイトルを持って帰るという意味でも重要な試合になる」と意気込みを語った。

 大会メンバー23人で唯一の30代。主将を務めるのは大学以来という佐々木だが、開幕3日前に全員が集合したばかりという急造チームをしっかりとまとめている。

「普段はあまり率先してやるタイプじゃないと言いますかね(笑)。もちろん試合に関しては『こういうシーンはこうで』とかは言っていますけど、ただチームの雰囲気のところや練習で明るくやるところは普段意識したことがないので新鮮です」。

 ピッチ外の振る舞いは経験の為せる技かもしれないが、ピッチ内では森保一監督が進める3-4-2-1システムへの知見が大きい。「このフォーメーションは普段からやっている形なので良いところは理解しているし、どういう状況がミスマッチで難しい状況になるかも把握している。中心に判断してコミュニケーションを取る役は担いたい」と自認する。

 自身が先発した第1戦・中国戦(○2-1)でも、左サイドからの攻撃を一手に担い、次々に相手が嫌がる角度のボールを配給し続けた。守備ではしきりに流れてくる相手FWに手を焼く場面もあったが、周囲を動かしながらも抑えた対応は怠らなかった。

 そして第3戦の日韓戦、森保監督は第1戦の先発メンバーをベースに戦うことを明言しており、再び左ストッパーには佐々木が出場する見込みだ。試合前日17日には、紅白戦で「確認してコミュニケーション取ることができてステップアップしている」と手応えも新たにし、「試合中に話し合って修正して対応できるかが必要」と意気込む。

 引き分け以上で3大会ぶり2度目の優勝決定。その場合、表彰式では佐々木に優勝カップを掲げる大役が訪れる。そのことを問うと「そういうのもあるのかー」と苦笑いを見せた主将は「僕がやらなくていいんじゃないですかね。盛り上げ役のヤツらにやってもらえれば(笑)」とやんわり拒否する姿勢も見せる。

 とはいえ、本格的に気にするのは勝ってからだ。「僕は試合のために何ができるのかというところにフォーカスしてやれているので、まずは積み重ねてきたものを結果として残したい」。佐々木はあくまでもピッチ内での役目に焦点を絞り、運命の日韓戦に臨む。

(取材・文 竹内達也)