グレタ・トゥーンベリ追うドキュメンタリー、米Huluで2020年配信。スウェーデン国内の活動初期から取材

動画ストリーミングの米Huluが、16歳のスウェーデン人活動家グレタ・トゥーンベリを追うドキュメンタリー番組を制作中と発表しました。そのものずばり「Greta(仮題)」と呼ばれるこの番組は、雑誌TIMESの"今年の人"に選ばれた少女の活動を追う構成になるとのこと。グレタ・トゥーンベリは、もともとは学校に行かずスウェーデン議会の外で気候変動対策の強化を求める抗議行動によって、スウェーデン国内で話題になりました。そして、それがわずか数か月のうちに世界の気候変動を求めるデモなどの行動に影響を与えるきっかけにもなりました。

2019年8月、トゥーンベリはニューヨークで開催される国連気候行動サミットに対しCO2排出削減に関する意見を述べるため、英国から15日をかけてヨットで大西洋を渡りました。そして、そこでのスピーチが彼女を一躍、時の人にします。Huluによれば、制作チームはスウェーデン国内での活動から彼女を追いかけ、スウェーデン議会やその後の国際会議への抗議活動をずっと取材しているとのこと。

いったいどうしてそんな早い時期から番組の制作を始められたのかというのは素朴な疑問。マスコミによって派手に報じられるようになった彼女の資金源や後押しする団体に関するうわさなどもいろいろ気になるところはあるものの、注目される人にいろんなことを期待して人が集まるのはどこへ行っても同じことで、いまやミシェル・オバマもとアメリカ大統領婦人がその活動を支持するとの手紙を彼女に送り、アーノルド・シュワルツェネッガー、レオナルド・ディカプリオ、ウッディ・ハレルソンといった環境保護に熱心なセレブたちもこぞって彼女に賛同する発言をしています。

とはいえ、トゥーンベリが訴える「(気候変動対策にもっと)全世界が協力して急速な行動が必要」との主張は、これまでの世界各国の気候変動対策と、それにもかかわらず起こっていることを考えれば多くの人が同意することでしょう。

生態系が乱れ、海面が上昇し、異常な降雨による水害やそれが甚大化するケースが増えている状況は、われわれを含む全世界の気候変動への対応がまだまだ足りないことを意味していると言っても過言ではありません。

米Huluがこのドキュメンタリーを2020年のいつごろに配信するのかは、記事執筆時点では未定です。しかし彼女が何を考え、自分たちにできることは何かを知るためにも、もし日本国内でも視聴できるようになれば観ておきたい作品と言えそうです。

ちなみに気候変動界隈における日本は、国連気候行動サミットで登壇国に選ばれなかったり、先週の第25回気候変動枠組条約締約国会議(COP25)期間中には、国際NGOグループが気候変動対策に消極的な国に皮肉を込めて贈る「化石賞」に小泉環境相が選ばれたりと、あまり良い評価を得てはいない状況です。たとえ国際的な評価が低いにしても、我々ひとりひとりができる範囲でCO2削減に貢献していきたいものです。