韓国戦も黒星で2連敗を喫した中国代表。母国紙は結果よりも選手たちの消極的なプレーを問題視する。(C)Getty Images

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 潤沢なチャイナマネーでチーム強化を図り、昨今のアジア・サッカー界を引っ張ってきた中国スーパーリーグ。だがその一方で、中国代表チームの結果はパッとしないままだ。名将マルチェロ・リッピを招聘しても浮上のきっかけは掴めず、イタリア人指揮官はついにチームを去ってしまった。

 現在韓国・釜山で行なわれているE-1東アジア選手権では過去2度の優勝を誇る中国だが、今大会も第2節を終えて日本に1−2、韓国に0−1とあっさり連敗を喫した。スコア上は接戦に見えるが内容は完敗に近く、とりわけ攻撃面の体たらくが顕著だ。

 しかも日本戦でDFジャン・ジーポンが相手選手の頭部を、韓国戦ではMFリー・ハンが相手選手の右腕にハイキックをお見舞いした。そこかしこでラフプレーが横行し、カンフーキックだ、少林サッカーだと、国外のみならず国内メディアからも批判の的となっている。

 そんな中国代表の窮状を憂うのが、中国夕刊紙『北京晩報』だ。かなり辛辣な論調とともに、母国代表チームを叱咤している。

「韓国戦で中国が放ったシュートは何本か? たったの2本だ。リードされても攻めの姿勢がいっさい見られず、常にプレーは消極的で、選手たちから気概が感じられない。日本戦も然りで、2試合とも1点差の敗戦と一見健闘したように見えるが、とんでもない話である。日本・韓国との間には現時点で、とうてい埋め切れない大きなギャップがある。技術的、戦術的な劣勢をファウル覚悟のチャージで挽回しようなどあり得ない考えで、“少林サッカー”などとコケにされる有り様だ。中国サッカーの未来はどこにあるのか。代表チームやサッカー協会が抜本的な改革に踏み出さないかぎり、低迷期はさらに続くだろう」

 
 国内クラブの外国籍助っ人に依存したチーム作りや、実力に見合わない選手たちの高額サラリー、さらには時代遅れの育成システムなど、中国サッカー界ではさまざまな問題が指摘されてきた。そしてこれらは何年も前から叫ばれているが、一向に改善されないまま現在に至っている。

 今大会で代表チームの指揮を執るのは元代表MFのリィ・ティエ監督。指導経験が浅い42歳で、あくまで暫定的な立場にある。はたして革新はなされるのだろうか。ワールドカップ予選が再開される来年3月までに、中国協会がどのような新監督を招聘してくるかに、まずは注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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