第1戦の中国戦に先発した遠藤。韓国戦ではいかなるパフォーマンスを見せてくれるのか注目だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 E-1選手権、第2戦の香港戦。7分に菅大輝が豪快なボレーシュートを叩き込むと、14分には田川亨介がCKをヘディングで合わせて追加点。さらにその後、小川航基が強烈なミドルシュートを皮切りにハットトリックを決めた。

 同世代の選手が次々にゴールを決めこんでいく姿を、ベンチから眺めていたのが遠藤渓太だ。

 1戦目の中国戦で先発出場した遠藤は、スピード感あふれるドリブルと森島司とのコンビネーションプレーで、度々チャンスを作っていった。79分には鋭いカットインから痛烈なシュートを放ち、ウイングとしての武器もアピールした。それでも結果は、ノーゴール。

 だからこそ、遠藤は香港戦でチームメイトの活躍を見ながら、焦燥感に駆られていたに違いない。

「菅ちゃんもそうですし、小川もああやって結果を残した。やっぱりこの世界は結果がすべてだと思っているので、そういう意味では、もちろん刺激を受けます」
 
 この世界は結果がすべてだという遠藤は、ハットトリックを決めた小川について触れる。

「見ていたら分かると思いますけど、ああやってエゴを前面に出していける。そういう部分は見習えればなと思います」

 遠藤が小川を称えるのが、エゴイスティックな部分。激しくボールを要求して、味方がつないだボールを、責任を持って得点につなげる。小川の3得点も、何度も何度もボールを呼び込んだからこそ生まれた結果だ。

「ああやって自分が点を取るんだという気持ちを前面に出して、結果を残せるか、残せないか。そこで結果を残せたやつが生き残っている世界なので。僕のポジションがフォワードじゃないとしても、求められるものは一緒なのかなと思います」

 得点を取り続けることこそが成功への近道。そのことを分かっているからこそ、遠藤は韓国戦に燃えている。22歳のウインガーのゴールに期待したい。

 取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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