デビュー戦でハットトリックという離れ業をやってのけた小川。インパクトは特大だ。

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[E-1選手権2019]日本5−0香港/12月14日/釜山九徳スタジアム

 日本代表は12月14日にE-1選手権で香港に5−0で勝利。メンバー23人中14人がU-22代表の選手とあって、東京五輪本大会に向けた貴重な強化の場でもある今大会で、見事の連勝を飾った。

 森保監督は香港戦で出場させた東京五輪世代の選手は10名。アピールに成功したのは誰か。査定していく。

評価の基準
A=大変よくできました
B=よくできました
C=まずまずです
D=頑張りましょう
E=不甲斐なし

 特大のインパクトを残したのが、CFで先発した小川航基だ。26分に田川亨介からパスを受けて素早く反転すると、強烈なミドルシュートを放ち、嬉しい代表初ゴール。さらに前半アディショナルタイムにクロスの折り返しに反応して追加点をゲットし、59分には大島僚太のクロスを頭で合わせて3ゴールを決めてみせた。

 史上3人目となるA代表デビュー戦でハットトリックという”離れ業”。相手が格下の香港だったということを差し引いても、大きなアピールになったはずだ。

 その小川に代わって84分から途中出場した上田は、86分に得たシュートチャンスをモノにしていれば……。ただプレー時間が短かったため、酌量の余地はある。

FW
小川航基
評価:A
先発出場・84分途中交代
3得点・0アシスト

FW
上田綺世
評価:C
84分から途中出場
0得点・0アシスト
 代表デビュー戦で初ゴールを決めたのは小川だけではない。強烈な左足のボレーシュートでゴールラッシュの口火を切った左ウイングバック菅大輝の活躍も光った。帰陣が遅れる場面がやや見られた一方で、積極的ゴールに向かう姿勢は好印象だった。

 同じく代表初ゴールを決めたシャドーの田川も評価していい。14分のCKで決めた打点の高いヘディングは、チームが勢いに乗るうえで欠かせない一発だった。さらに26分に小川のゴールをアシストしただけでなく、プレッシングにも献身的だった。

MF
菅 大輝
評価:B
フル出場
1得点・1アシスト

MF
田川亨介
評価:B
フル出場
1得点・1アシスト

 攻撃面で言えば、右ウイングバックで出場した相馬勇紀も見逃せなかった。ボールを持てば、一気の加速で対面したDFを置き去りにして何度も高速クロスを供給。惜しくもゴールにはつながらなかったものの、相手の脅威になっていたのは間違ない。一方、中盤でやや迫力を欠いたのがボランチの田中碧だ。なかなか中盤の後方から前に出て行けず、期待されたミドルシュートも不発に終わった。ただし守備面の貢献は評価していい。鋭い読みでパスコースを遮断し、相手のカウンターを潰していた。

MF
相馬勇紀
評価:B
フル出場
0得点・0アシスト

MF
田中 碧
評価:C
先発出場・67分途中交代
0得点・0アシスト
 持ち味を発揮したという意味で称賛したいのは、リベロの田中駿汰。「4バックの中央は経験があっても、3バックは初めて」という割には、相手のCFサンドロをよく止めていたし、ビルドアップも安定していた。さらに後半途中からはボランチをこなし、ユーティリティ性を示した。

 右ストッパーの渡辺剛も様々な役割をこなした。前線へのフィードで攻撃に違いを生み、FKやCKでは相手ゴール前で威圧感を与えていた。ただし左ストッパーの古賀はほとんどミスがなかった一方で無難なプレーに終始し、攻撃の起点にはなれなかった。

DF
田中駿汰
評価:A
フル出場
0得点・0アシスト

DF
渡辺 剛
評価:B
フル出場
0得点・0アシスト

DF
古賀太陽
評価:D
フル出場
0得点・0アシスト
 クリーンシートに抑えたGK大迫敬介はまずまず評価していい。ポスト直撃のシュートなどピンチがまったくなかったわけではないが、最後まで集中を切らさずに対応。課題としているキックも安定していた。

GK
大迫敬介
評価:B
フル出場
0失点・0アシスト

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)