的確にパスを捌いた大島僚太 photo/Getty Images

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 E-1第2戦は5ー0で香港に圧勝。中国戦とは先発全員を入れ替えた日本代表だったが、はじめて組んだとは思えないスムーズな連係を見せていた。

[4-3-2-1]で守備を固める香港に対して、大島と田中碧の川崎フロンターレコンビがパスワークをリード、ゲームを支配した。とくに大島は全体を俯瞰しながらリズムを作る傑出した能力を見せていた。

「(相手の1トップ、2シャドーの間にポジションをとるのは)1つの決まりごとで、どちらか1人はそこにいるようにも言われていました。そこを使うか、ウイングバックへ早くつけるかは、もう少し話し合って良くしたい」(大島)

 相手の3人の狭い隙間でも、パスを受けるのを怖がらずに立つ。それができるのは奪われない技術が大島にあるからで、そのポジショニングがスムーズなビルドアップを導いていた。しかし、大島はそれだけでは満足していない。

「僕が受けたときに、相手が食いついてくれば、その脇が開くのですが、あまり有効な展開はできなかった。斜めにいいテンポでつけられた印象がない。ポジショニングにもう少し意味を持たせられるように、DFやシャドーの選手とも話していきたい」

 初めて組む選手が多かったにしては、コンビネーションはスムーズだった。

「練習は同じメンバーですし、Jリーグで対戦しているので個々の選手の特徴は知っているので」

 周囲がよく見えているだけに、さらによくなるためのポイントもすでにつかんでいるようだ。

「(仲川輝人と)同じサイドだったのですが、もう少し対角の関係を作れれば、相手の背後にもパスを出せたと思うので、被らないようにすれば良かったかもしれない」

 負傷もあって代表から遠ざかっていたが、技術と戦術眼は特別だ。大島の復活は日本代表にとって大きなプラスになるはずだ。

取材・文/西部 謙司

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