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身近にあるものを加湿器代わりにして、簡易的な加湿で乾燥から自分を守りましょう。

■把握しておこう!乾燥がもたらすリスク



まずは、乾燥によって考えられる影響を詳しくチェックしておきましょう。



・まずはココから!寒い時期乾燥する原因は?



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日本で寒い時期、特に冬が乾燥しやすい原因は、地形と暖房にあり! 乾燥が強いのは主に太平洋側の地域。日本海側はジメジメしている地域が多いようです。その理由は、シベリアの方角から吹く季節風。日本海で水分を吸収し、たくさんの雨や雪を降らせます。その後太平洋側にきたときには水分量が減り、乾燥した状態になるのです。



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さらに乾燥に拍車をかけるのが、暖房の存在。空気中の水分は、湿度によって含まれる量が変わります。気温が高ければ、たくさんの水分を含むことができ、低ければあまり水分を含むことができません。気温の低い時期は、空気中に含まれる水分量が少なく、乾燥してしまうのです。暖房をつけると温度は高くなりますが、空気中に含まれる水分量はそのまま。これが、暖房が乾燥を引き起こす原因です。



・知っておこう!適度な湿度はどれくらい?



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湿度が高ければ高いほどいいかというと、そうではありません。湿度が高すぎると、カビやダニが発生する原因に。生活環境の理想的な湿度は、40〜60%。美容の観点から見ると、50〜60%が理想とされています。



・寒い時期はどれくらいまで湿度が下がるの?



乾燥しやすい冬の湿度は、暖房機器を使用することで、25〜40%近くまで低下。湿度40%以下になると、乾燥による影響が発生しやすくなってしまいます。適正湿度を保つことが、快適さのカギです。



・乾燥がもたらすリスクを把握しておこう



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乾燥がもたらすリスクには、◆肌荒れ◆風邪◆火事といったことが挙げられます。乾燥していると、体の中から水分が蒸発。肌荒れやシミ、シワの原因にもなってしまいます。しっかりと保湿して乾燥を防ぐ必要があるでしょう。



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空気が乾燥すると、細菌やウイルスの活動が活発に。気温が低いと、自然と水分補給の回数も減るため、のどから細菌やウイルスが入りやすくなってしまいます。定期的な水分摂取や飴、うがい薬などで、乾燥対策をしておきましょう。また、乾燥した季節は火事も発生しやすいもの。火がつきやすいことに加え、火を使う機会が増えるのも原因です。

加湿器がない!そんなときに使える簡易加湿方法6選



乾燥しているけど加湿器がない!そんなときにできる、簡単な加湿方法をご紹介します。



・簡単で効果的!洗濯物を部屋干しする



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暖房の効いた部屋で部屋干しすると、洗濯物が早く乾くうえ室内は加湿されるというWの効果があります。ただし、寒い部屋や通気性の悪い部屋の場合、生乾きの嫌な臭いが発生する原因になることも。部屋干し用の洗剤を使うのがおすすめです。



・旅行先ならコレ!濡れたタオルをかけておく



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旅行先のホテルなどであれば、タオルやバスタオルを濡らしてかけておくだけでも、洗濯物の部屋干しと同様効果があります。特に乾燥が気になるなら、濡らして絞ったタオルを振り回すのもおすすめです。



・コップに水やお湯を入れて置いておく



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加湿器代わりにコップも有効です。コップなどに水やお湯を入れ、置いておくだけで少しずつ蒸発し加湿効果が。水よりもお湯の方がより効果的です。部屋全体を加湿する、というわけにはいきませんが、会社のデスクの横や寝室のベッドの横など、ピンポイントでの加湿ならこれでも問題ないでしょう。もっと広範囲を加湿したいなら、洗面器にお湯を入れ置いておくのがおすすめです。広範囲に蒸気が広がり、より効果的!洗面台やキッチンのシンクにお湯をはるのも同様の効果があります。



・お風呂上りは浴室のドアを開けっぱなしに



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お風呂から上がったそのあとは、換気扇をつけずに浴室のドアを開けっぱなしにしておきましょう。浴室の湯気が部屋に広がり、加湿効果が期待できます。入浴後は肌も乾燥しやすいため、部屋を加湿して乾燥防止!ただし、浴室付近の壁にカビが発生しやすくなるという側面もあります。



・即効性抜群!霧吹きで部屋にスプレーする



水やお湯を霧吹きに入れ、部屋の上の方に向かってスプレーするのも、速効性のある方法。乾燥しやすいエアコン付近やカーテンには、特に多めに吹きかけておきましょう。アロマオイルを数滴入れると、リフレッシュ効果も期待できますよ。



・飲み物を作るついでに!ケトルでお湯を沸かす



温かい飲み物を作るついでに、ケトルで多めにお湯を沸かしましょう。部屋の中に蒸気がのぼり、加湿効果がありますよ。温かい飲み物で体も温まり、一石二鳥です。

■手作り加湿器をDIY!作り方やお手入れまで



自然気化式を利用した簡易加湿器なら、身近にあるもので手作りすることもできます。早速、作り方を確認していきましょう。



・簡易加湿器のフィルターは家にあるものでOK!



手作りの加湿器の材料として必要なものは、◆水を吸うフィルター◆水を入れる容器のふたつだけ。容器に入れた水をフィルターが吸収、蒸発して湿度が上がる自然気化式という仕組みの加湿器です。自作の加湿器に使うフィルターは、吸水性が高い紙や布がベスト。破れにくくて丈夫なコーヒーフィルターやキッチンペーパー、新聞紙、フェルトといったものなら、手軽に見つけることができるのではないでしょうか。



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水を入れる容器は、水が入れば何でもOK!コーヒーカップや空き瓶、ココット皿やグラスなど、デザインのかわいいものをセレクトしましょう。ダイソーなどで容器を探してみるのもいいかもしれません。ただし、フィルター全体が水につかると加湿できないので、フィルターが半分くらいつかるサイズ感がベストです。手元に容器が見つからなければ、ペットボトルをカットして容器を自作するのもいいでしょう。



・さっそくチャレンジ!手作り加湿器の作り方は?



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作り方は簡単、複数枚のフィルターを水の入った容器に入れるだけ。コーヒーフィルターや新聞紙、キッチンペーパーなどの紙を使ったフィルターなら、じゃばら折りにして真ん中を輪ゴムなどで束ねてから広げれば、花が開いたような状態に。フェルトならそのまま入れたりカットしたりと、工夫次第で華やかになりそうです。フィルターの入れ方や色、柄の組み合わせなどにこだわって、おしゃれな簡易加湿器を作りましょう。



・水の中に十円玉を入れておこう!



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簡易加湿器の容器の中に十円玉を入れておくのもおすすめです。十円玉を入れることで雑菌の繁殖が抑えられ、水をきれいな状態でキープできるそう。手軽にできる除菌ワザなので、ぜひ取り入れてみてください。



・アロマオイルをプラスして加湿器を格上げ



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水の中にアロマオイルを数滴たらして、加湿と同時に香りづけするのもいいでしょう。ふんわりとした香りが漂い、リラックス効果も期待できるかもしれません。

・簡易加湿器のお手入れ方法を把握して



そのままの状態で放置してしまうと、雑菌が繁殖し空気中に放出されてしまうことも。水がなくなるたびに容器を洗い、清潔な状態を保ちましょう。また、紙フィルターの場合は水を入れるタイミングで、新しいものに交換するようにしてください。

■乾燥対策をしておうち時間をもっと快適に!



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乾燥状態にあると、いろいろなリスクが発生する恐れが! 加湿器がなくても、簡易的に加湿する方法もたくさんあります。乾燥対策を万全にして、毎日快適に過ごしましょう。