米ライドシェア大手Lyftがサンフランシスコとロサンゼルスでレンタカーサービス「Lyft Rentals」を開始した。まずは一部のユーザーに限定して提供し、数カ月中に全てのユーザーが利用できるようにする。Lyftアプリ上で予約と手続きを済ませ、手続きカウンターに並ぶことなく借りられるシンプルなサービスだ。このニュースを受けて、HertzやAvisといった米大手レンタカー株が下落した。

レンタカーは米国の消費者が不満を覚えているサービスの1つだ。基本のレンタル料金は安くても様々な料金が加算されて最終的なコストが上昇したり、オンライン予約の際に選んだ車種が用意されていないといったトラブルがめずらしくない。Lyftはそうした既存のレンタカーサービスに対する人々の不満にディスラプション (破壊)の可能性があると見ており、「カウンターの行列に並ぶ必要なし、隠された料金なし、直前の車種変更もなし」とLyft Rentalsをアピールしている。

Lyft Rentalsは、Lyftアプリでレンタルする期間、車種、保険などを決めて予約。レンタカーをピックアップする場所への移動および返却後の移動用に、Lyftはそれぞれ最大20ドルのLyftライドシェアを提供する。ピックアップの際はコンシェルジュからカギを受け取ってすぐに車を借り出せる。返却時は、返却スペースに車を駐車してカギを返却ボックスにドロップするだけだ。

Lyft Rentalsを利用できる都市では、Lyftアプリにレンタカーのタブが追加される

レンタルできる期間は最長2週間まで。走行距離の制限はなく、返却時にマイレージ料金が請求されることはない。ガソリンを満タンにせずに返却しても、地域の市場価格に基づいたガソリン料金が請求されるのみで、給油サービス料など他の料金は追加されない。

Lyft Rentalsの車は全てAppleのCarplayとAndroid Autoに対応する。スキーラック、子ども用シート、チェーンといったオプションは無料で追加可能。現時点で車はフォルクスワーゲンのPassatやマツダのMazda 3などガソリン車のみだが、いずれハイブリッド車も導入する。Lyftは同社のサービスの利用で排出される二酸化炭素を相殺できるだけのカーボンオフセット (カーボンクレジット)を購入しており、レンタカーサービスでもカーボンニュートラルを実現する。