右シャドーでプレーする日本代表MF仲川輝人(横浜FM)

写真拡大

 ピッチに立った時の役割は驚くほどに整理されている。15年ぶりのJリーグ制覇を果たした横浜FMの得点源を担う日本代表MF仲川輝人はE-1選手権でA代表初招集。今大会で採用されている3-4-2-1は不慣れなシステムだが、2日間の練習を経て「イメージはできている」と力強く語った。

 J1リーグ最終節から中2日で迎えた初戦の中国戦は出番なし。JリーグMVPと得点王をダブル受賞し、今大会では10番を背負うアタッカーには多くの注目も集まったが、やや肩透かしの結果となった。それでも仲川は「出たい気持ちはあったけど、コンディションの調整という意味ではいい形で次の試合を迎えられる」と休養を前向きに捉えている。

 初戦先発組は直近2日間をリカバリーメニューで終えており、14日の香港戦では控え組の出場が濃厚。フォーメーションを組んだ攻撃練習では仲川が右シャドーのポジションに入っており、試合での布陣も固まりつつある。目指すのは「相手は誰がつくのかという中途半端なポジションをうまく取りながら攻撃に絡む」という働きだ。

 初戦ではFW鈴木武蔵(札幌)が右シャドーの位置に入り、「イメージしながら試合を見ていた」という仲川。「どういった動きをするかとか、監督からの要求もベンチで聞こえたので、自分が入るであろうポジションの選手のことは意識はしていた」と語り、ピッチ上での想像はすでにめぐらせている。

 またプロ入り後のシャドー経験は少ないが、専修大時代には「ミシャ(ペトロビッチ監督/現札幌)が監督をしていたレッズのキャンプで、シャドーで参加させてもらった」という仲川。「そこでちょっとは経験がある」と自信を示すと、当時の役割を重ねつつ「3人目の動きは意識しながら練習できている。試合で活かせれば」と意気込んだ。

 準備期間が短いため、局面の連係不足には懸念が残るものの「裏に抜けるところと、トップから落としてもらうところ。どっちのほうがチャンスになるかをトップの受け方とか体勢をうまく見ながら動き出していければ」とプレー選択の基準も明確。2019年Jリーグの象徴とも言える27歳が、A代表デビューに向けて準備万端だ。

(取材・文 竹内達也)