1アシストと結果を残した森島。出色のパフォーマンスだった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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  日本代表は12月10日にE-1選手権で中国を2−1で下した。今大会のテーマのひとつが個々の成長だ。森保一監督は「東京五輪、その先のカタール・ワールドカップのために、ここで経験値を上げて個のレベルアップをしてもらいたい」と招集した国内組に期待をかけている。

 そんな森保監督は、中国戦で6人の東京五輪世代(1997年以降の生まれ)の選手をピッチに送り出している。東京五輪、そしてカタール・ワールドカップに向けてアピールに成功したのは誰か。査定していく。

評価の基準
A=大変よくできました
B=よくできました
C=まずまずです
D=頑張りましょう
E=不甲斐なし

 もっとも眩い輝きを放ったのは、シャドーで先発した森島だ。相手の最終ラインと中盤の間に巧みに顔を出して精力的にパスを受けると、そこからパスやドリブルを織り交ぜながら素早い攻撃をリード。前半に日本が左サイドを何度も突破できたのは、相手を翻弄していたこのテクニシャンの働きが大きい。29分の先制シーンでも、味方との連係から鋭く相手DFの裏に抜け出し、鈴木武蔵のゴールをクロスでアシストしている。抜け出しの速さ、クロスの質はいずれも高水準で、そのスムーズな一連の動作は、この試合のハイライトだ。

MF
森島 司
評価:A
フル出場
0得点・1アシスト
 
 そんな森島と好連係を築いたのが、左ウイングバックの遠藤渓太とCFの上田綺世だった。先制点はまさに、この3人の動きから生まれたもの。遠藤が左ワイドに張り出してスペースを作り出し、そこに入り込んでパスを引き出した上田が巧みなヒールフリックでDFを欺いたからこそ、森島が突破できたともいえる。それ以外にも、上田の落としから森島が相手をスルリとかわして遠藤へと縦パスを入れた15分の場面など、度々チャンスを作り出していた。遠藤は79分のカットインからのミドルシュートを決めていれば、上田は66分のエリア内に抜け出したプレーを得点につなげていれば、森島と同じくA評価を与えても良かっただろう。

MF
遠藤渓太
評価:B
フル出場
0得点・0アシスト

FW
上田綺世
評価:B
フル出場
0得点・0アシスト
 
 攻撃的だった左サイドとは対照的に右サイドのウイングバック橋岡大樹はやや迫力不足にも映った。もちろん持ち前の運動量を活かしてアップダウンを繰り返した献身的な姿勢は評価できるものの、いかんせんボールがなかなか入らずオフェンスでは存在感が希薄で、いざボールを持っても、ドリブルが大きくなったりクロスがつながらなかったりと、プレー精度を欠きシュートチャンスに絡めなかった。中国を相手にした意味では、絶妙クロスで興梠慎三のゴールをアシストした今季ACLの準決勝・広州恒大戦のパフォーマンスと比べると、やはり見劣りする。

DF
橋岡大樹
評価:D
先発出場・84分途中交代
0得点・0アシスト
 
 シュートチャンスを得られなかった田川亨介もややネガティブに映った。持ち味の快足を活かすシーンはほとんどなく、少なからず戸惑いを感じながらプレーしているようにも映った。同じく途中出場の相馬勇紀は、効果的な縦パスやドリブルで何度か攻撃のリズムを変えた点は悪くない。ただしあまりにもプレー時間が短くアピールに成功したとは言い難い。もっとも、ふたりとも初戦から出番を得られたこと自体はポジティブに捉えていい。第2戦、第3戦と戦術の理解が深まれば、パフォーマンスは良くなっていくだろう。

FW
田川亨介
評価:D
72分から途中出場
0得点・0アシスト

MF
相馬勇紀
評価:D
84分から途中出場
0得点・0アシスト

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