韓国の“国民的歌手”に新たな疑惑が浮上…「怪物のような人間」衝撃が続く

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YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」側が、韓国の“国民的歌手”キム・ゴンモに対して性的暴行疑惑を提起したことに続き、彼から暴行を受けた別の被害者がいると主張して波紋が広がっている。

カロセロ研究所は12月10日、「キム・ゴンモ追加暴露、被害者の激情告発」というタイトルの動画を通じて、キム・ゴンモから暴行を受けたという女性Bさんと関連した内容を公開した。

【注目】キム・ゴンモに性的暴行疑惑が浮上…結婚式を控え、真相究明は避けられない

Bさんは「部屋でキム・ゴンモのパートナーと口論を繰り広げた。キム・ゴンモがドアを開けて入ってきて、“うるさい。うるさいと言っただろ”と髪を掴んで私を殴った」と、当時の状況を説明した。

「怪物のような人間」

続いて「拳で目と鼻をたくさん殴り、お腹も殴った。殴られないように避けようとしたが、男の力が強いので抵抗することができなかった。殴られた瞬間、気が遠のくようだった」とし、「目が腫れあがって鼻血が出た。誰かがドアを開けたときに急いで部屋から出て、タクシーに乗って逃げた。痛かったので江南(カンナム)の病院に行った」と主張した。

カロセロ研究所によると、Bさんはマネージャーで、当時居酒屋でキム・ゴンモのパートナーの女性と口論を繰り広げた後に、キム・ゴンモから暴行を受けた。2007年に起きた事件で、放送で公開されたBさんのカルテには眼窩上骨折、頭痛などの記録が書かれていた。

「カロセロ研究所」の動画

Bさんは、この出来事を口外するなという脅迫をキム・ゴンモから受け、噂が広がれば他の仕事に支障が出ると考えて、警察に通報できなかったと述べた。

最後にBさんは、「怪物のような人間が(テレビなどに)あどけない純粋な青年のように出ていて大衆が騙されており、私ではない被害者(キム・ゴンモに性的暴行を受けたと主張した女性Aさん)が美人局などと非難されているところを見たくない。お金を求めて出てきたのではなく、その女性に力を与えてあげたかった」と付け加えた。

最初に浮上した疑惑は“性的暴行”

事の発端は、去る12月6日にカロセロ研究所がキム・ゴンモの性的暴行疑惑を提起してからだ。

同日、カロセロ研究所のカン・ヨンソク弁護士と元MBC記者キム・セウィは、被害を訴える女性Aさんの発言に基づいて、過去にキム・ゴンモがソウル江南のルームサロンでAさんを性的暴行したと主張した。

これに対してキム・ゴンモ側は、疑惑を全面否定し、虚偽事実の流布と名誉毀損で法的対応に乗り出すと発表した。

しかし12月9日、カン弁護士はキム・ゴンモから性的暴行を受けたと主張する女性Aさんの代理として、ソウル中央地検に告訴状を提出。12月10日、ソウル地検は該当事件を女性児童犯罪調査部(部長検事ユ・ヒョンジョン)に割り当てた。

疑惑が波紋を呼んでいるなか、キム・ゴンモは予定されたイベントやテレビ出演を続けている。

キム・ゴンモ

キム・ゴンモは12月7日に仁川でコンサートを予定通り行い、今後予定されている年末コンサートも進行するという立場だ。SBSのバラエティ番組『醜い私たちの子』側は12月8日、キム・ゴンモが出演する部分を編集することなく、そのまま放送して非難を浴びたりもした。

キム・ゴンモは1968年1月13日生まれ。1992年にアルバム『眠れない夜、雨は降って』でデビュー以来、韓国を代表する国民的な歌手として活躍している。2000年には日本公演も行った。2020年5月にはピアノ演奏家のチャン・ジヨンとの結婚式を控えている。2人はすでに婚姻届を提出しており、法的には夫婦となった。

性的暴行に続き、暴行疑惑まで浮上したなかで、無実を訴え続けているキム・ゴンモ側の立場に変化が生じるか、注目される。