第1戦の中国戦を苦しみながらも勝ち切った日本代表。厳しい日程の中で勝利を掴んだのは大きな収穫だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 E-1選手権の初戦となった中国戦は、2-1で勝利を収めたね。最後はかなり追い上げられたけどなんとか勝ち切って白星スタートを切った。

 Jリーグもつい先日終了したばかりで、最終節が終了後すぐ集まって中2日で臨んだ試合だ。もちろん良いコンディションで臨めれば、それに越したことはないけど、状況を考えればまずは勝利を掴んだことは大いに収穫と言えるだろう。

 欧州組が主軸となっているいま、ほとんどの選手が代表としては経験の浅い選手ばかりで、まずは勝利こそが何より自信になるはず。危ない場面も再三あったが、そこを切り抜けて勝ち切ったことが次へ向かう大きなパワーを生み出すはずだ。

 急造チームを機能させるには、いち早く連係を確立させることが重要だが、このわずかな期間ではやはり、それぞれの個がしっかりとチームの一員としての役割を果たさなければチームにはならない。

 そういう意味では、日本は井手口と橋本のボランチが攻守両面でバランスよく動き回って、中盤を支えていた。個々がバラバラになりそうななかで、よくゲームコントロールができていたんじゃないかな。

 それから光っていたのはディフェンスラインを統率した三浦だ。彼を中心に積極的に前からの守備が出来ていたことが結果的に1失点で抑え込めた要因になったと思う。三浦は攻撃面でもヘディングで追加点を奪ったし、マン・オブ・ザ・マッチ級の貢献度の高い働きぶりだった。11月のベネズエラ戦では1-4の敗戦を喫していただけに(※三浦は後半からの出場で失点には絡まなかった)、かなりの決意をもってこの大会にも挑んでいると思うが、その意気込みを象徴するようなパフォーマンスだったと思うよ。

 1点差に追い上げられてからの終盤はヒヤヒヤもので、決して会心の勝利ではなかったけれど、これをモノにしたことで次の香港戦をポジティブな状態で迎えられるだろう。この結果を踏まえて、少しずつ階段を上がるようにチームとしてステップアップしていって、1週間後の韓国戦で最高の状態に持っていければ、いいんじゃないかな。