ラーニングエージェンシーはこのほど、「社会人ビジネス基礎力調査」の結果を明らかにした。同調査は2016年3月1日〜2019年9月30日、ビジネス基礎力診断テスト「Biz SCORE Basic」受検者55,456名の結果を分析したもの。

全世代の中で20代後半が平均スコアトップ


社会人向けのビジネス基礎力診断テスト「Biz SCORE Basic」は、組織の中で期待される成果を継続的に出すために必要な知識・スキルのうち、職種・業種・役職を問わず共通して必要になる基礎的な力をテストするもの。

「Business Knowledge(ビジネスパーソンに必要な知識)」「Planning & Control(仕事の計画力や進め方)」「Communication(コミュニケーション力)」「Thinking(思考力)」の4カテゴリ100点満点で構成している。

年代別で比較すると、最も高スコアだったのは20代後半(54.8点)だった。次いで30代前半(54.2点)、30代後半(53.5点)と年齢とともにスコアが下がっている。しかし、年齢が若いほど高得点というわけではなく、最も若い24歳以下は20代後半よりも2.5点低かった。

テストのカテゴリ別で見ると4つのカテゴリのうち「Communication」「Planning & Control」「Thinking」の3カテゴリにおいて20代後半がトップだった。「Business Knowledge」は、30代前半が1位となっており、ゆとり世代が4カテゴリすべてにおいて1位を獲得する結果となった。

業種別で比較すると、1位は情報通信業(55.2点)、2位は学術研究、専門・技術サービス業(53.2点)、3位はサービス業(52.7点)だった。1位の情報通信業は4カテゴリすべてでトップで、特に「Business Knowledge」は、全体平均と1点以上の差をつけている。

全てのカテゴリにおいて情報通信業がトップ


職種別では、1位は会計、コンサルタント等専門職(56.5点)、2位は医療・介護等専門職(53.9点)、3位は技術職(52.8点)だった。4カテゴリのうち「Business Knowledge」は、事務職が2位にランクインしている。

会計、コンサルタントなどの専門職が1位


出題カテゴリ別(各25点満点)ではビジネスマナーや口頭・文書伝達などの「Communication」の平均スコアが最も高く、次いで「Planning & Control」、3位が「Thinking」、最も平均スコアが低かったのが、「Business Knowledge」だった。

「Communication」のスコアが最も高く、「Business Knowledge」が最も低い


各カテゴリを5つのテーマに分け、全20テーマのうち最もスコアが高かったものは、「Communication」の中の「口頭伝達」、最も低かったのは「Business Knowledge」の中の「財務・経理」だった。