長谷部とヒンテレッガー photo/Getty Images

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得点を奪えず、思うように守れない。昨季ヨーロッパリーグでベスト4まで駒を進めたフランクフルトが苦しんでいる。

相変わらず最終ラインには長谷部誠が入っており、その重要度に変化はない。ただ、チームは現在リーグ戦で6試合連続失点中だ。最後にクリーンシートを達成したのは10月18日のレヴァークーゼン戦で、もう2ヶ月近くクリーンシートを達成できていないことになる。

問題は守備だけに留まらない。独『Frankfurter Rundschau』は攻撃部分も問題視している。11月のバイエルン戦では5得点を奪ってみせたが、その後はフライブルク、ヴォルフスブルクと立て続けに無得点。FW陣の得点数が伸びてこないことが1つの問題となっているのだ。

現在チーム得点数No.1はFWゴンサロ・パシエンツァ(6得点)だが、それに次ぐNo.2は何と長谷部と同じく最終ラインを担当するDFマルティン・ヒンテレッガー(5得点)となっている。

同メディアはヒンテレッガーのことを欧州で最も危険なDFの1人と評しているが、現在はマインツ戦、ヘルタ・ベルリン戦と2試合連続得点中だ。しかもヘルタ戦ではアシストまで決めており、センターバックとは思えぬ働きぶりだ。

FWアンドレ・シウバ、バス・ドストの2人が3得点に留まっているため、フランクフルトは得点源が限られてしまっているのだ。ヒンテレッガー自身はいずれシウバとバス・ドストが自分の得点数を抜いてくれると考えているようだが、頼みの綱がパシエンツァとDFヒンテレッガーのみというのは寂しい。

前線では鎌田大地も得点面に貢献していきたいところで、ヨーロッパリーグのアーセナル戦で見せた得点力をチームは求めている。

決めるべき選手が決め、長谷部を中心とした守備陣が相手をシャットアウトする。本来のスタイルを取り戻して4戦未勝利の現状を打開したいところだが、フランクフルトは昨季のような快進撃を見せられるだろうか。

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