「神の島」と言われる沖縄の久高島で、立ち入り禁止区域に侵入して写真撮影をする、石や貝殻、植物などを勝手に持ち帰るなど、観光客の迷惑行為が相次いでいる。

久高島は、琉球創世の神「アマミキヨ」が降臨し最初に創造したとされる島だ。SNSに投稿された画像がきっかけで注目が集まったいわゆるSNS観光地で、沖縄本島からフェリーでわずか20分という手軽さも人気を後押しし、年間およそ6万人の観光客が訪れている。

島民を当惑させているのが「映え」狙いの観光客が取る行動だ。ビキニ姿で自転車を乗り回したり、上半身裸でポーズを取ったりする様子をSNSに投稿しているのだ。「それを見た人がまた真似して...。自宅の前で裸同然の人がうろうろしていたら嫌な気持ちになりますよね」と島民の女性は話す。

立ち入り禁止のロープさえ張れないほど神聖な場所なのに

しかも、島民にとって最も神聖な場所まで汚している。観光客が、島民が畏れる最も神聖な場所「フボー御嶽(うたき)」にも立ち入っているのだ。

フボー御嶽は、12年に1度行われる「イザイホー」と呼ばれる祭祀で神人(かみんちゅ)と呼ばれる人だけが入ることを許される場所だ。フェリー乗り場や入り口の看板で「人びとにとって最高の聖域です。なんびとたりとも、出入りを禁じます」と入念に注意喚起しているのに立ち入る観光客は後を絶たない。

島民の男性は「パワースポットはどこ?という感覚で勝手に入っていく。御嶽がどういうものか理解していない。軽薄な感じで来ているから」と憤慨する。

西銘忠久高区長は「聖地の中に入ってパチパチ撮ってSNSに投稿するから、それを見た人が『あ、入っていいんだ』と思ってしまう」と嘆く。SNSによるウソ情報の拡散にも島民は頭を悩ます。フボー御嶽について「島内のいくつかの名所を順番にお参りしたら入っても大丈夫」など、デマ情報も出回っている。

司会の羽鳥慎一「(フボー御嶽に)入れないようにロープを張ればいいという声もありますが、島民にとってはロープを張ることもできないほど神聖な場所だそうです」

玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「島民が中に入らないのは、神聖だからというだけじゃなくて、そういう場所に入ると良くないことが起きるという畏れがあるから。聖域を侵すと罰が当たるとSNSで発信すればいい」