石川遼と佐藤キャディ 夫婦のような関係!?(撮影:鈴木祥)

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ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日◇8日◇東京よみうりカントリークラブ(東京都)◇7023ヤード・パー70>
約10カ月ぶりにロープ内で見た、本戦でのティショット。しっかりとフェアウェイを捉えた石川遼の第1打を見て、「今週はやれるなと思った。初日の1番のティショット。あれが、今週のすべて」と佐藤賢和キャディは語った。
恋人のように抱き合い喜ぶふたり!【写真】
2015年から石川遼のバッグを担いできたが、今季は2月の「ISPSハンダ・ヴィック・オープン」以来のタッグ。離れている間でも、テレビで試合を見ては結果を追っていた。久々にロープ内でプレーする姿を見て、「失礼な話かもしれないけど、子どもの成長をみているようでした。体が大きくなったのが一番だし、メンタル的な部分もいろいろやっていると思う」と驚かされた。
しばらく見ない間に、今季ここまでに2勝を挙げた石川。相棒が活躍する姿に、本音を言えば「悔しかったです」。17年の終盤に国内ツアーに復帰してから、結果が出ない時期もコンビを組んできた。「ずっと苦楽をともにして、しばらく“苦”しかともにしていないですからね(笑)」。
そんなとき、再タッグの話があったのは11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」のころ。今年のシーズン序盤に“またお願いする機会があると思うので”という会話は交わしていた。「ここは2人で勝ったこともあるコースですし、ずっと賢和さんと連絡をとりながら、やりましょうと話していた。最後になっちゃいましたけど。スムーズにやれている所はありますし、サポートにすごく気を配っていると思う。さすがだなと思いますね」(石川)と、なじみのコンビが復活した。
「別れた夫婦じゃないんだから…」と佐藤キャディは笑ったが、選手の機微を察してサポートし、長い時間をともにする選手とキャディの関係は夫婦に似ているのかもしれない。「僕の中では解散とは思いたくなかったし、こうやって機会をいただけて優勝することができて、冥利につきます」。タッグで勝利をつかむのは、16年の「RIZAP KBCオーガスタ」以来。しっかりと抱き合って、久々に2人でつかんだ勝利をかみしめた。(文・谷口愛純)

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