優勝を選手たちと祝うポステコグルー photo/Getty Images

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横浜F・マリノスは最後まで超攻撃的だった。

マリノスは7日に2位FC東京との最終節に臨み、退場者を出しながらも3-0の完勝。今季リーグNo.1となる68得点を挙げて頂点に立ってみせた。

貫いてきた攻撃的なスタイルに、FWマルコス・ジュニオールや仲川輝人ら前線の選手がピタリとフィット。対戦相手は最後までマリノスの攻撃を抑えることができなかった。

そしてこのスタイルを作り出した人物こそ、昨年よりチームを指揮していたアンジェ・ポステコグルーである。

昨年は攻撃的すぎるとの指摘も受け、カウンターや自陣でのパスミスから失点するもったいないシーンも多かった。結局は12位でシーズンを終えており、ポステコグルー政権1年目は全てがポジティブだったわけではない。

それでも2年目に成熟度が増し、新戦力のフィットもあって一気に頂点へと上り詰めた。この功績を英『The Guardian』も取り上げている。

ポステコグルーは欧州での経験こそないものの、オーストラリアではサウス・メルボルンとブリスベン・ロアーで国内リーグ制覇を経験。さらにオーストラリア代表を指揮して2015年のアジアカップを制覇するなど、アジアではそれなりにタイトルを獲得できている。そこにJ1のタイトルがプラスされることになる。

「1年目に12位だった横浜を、ポステコグルーは魅力的な攻撃スタイルで優勝チームへと変えた」

同メディアもこのようにポステコグルーの働きを評価しており、トップ10にも入れなかったチームを一気に優勝チームへ変えた手腕は称えられるべきだろう。昨年は失点が56もあったが、それも今年は38まで減らすことに成功。成果が出ているのは攻撃だけではない。

11月にはポステコグルーとの契約も延長されており、同メディアも来年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いを楽しみにしている。アジアも美しく支配するのか、新たなチャレンジがマリノスを待っている。

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