防寒対策バッチリな石川遼(撮影:鈴木祥)

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<ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目◇6日◇東京よみうりカントリークラブ(東京都)◇7023ヤード・パー70>
出場30人中、アンダーパーは11人。18ホール合計のボギー以上の数を見てみれば、初日から約1.4倍の108個。対パー数(平均ストローク数からホールの基準ストローク数を引いたもの)は初日の「-0.833」から「+0.967」と難易度が増した。初日よりも風が強まったものの、この日の風速は2.5m/秒。選手たちを苦労させたのはなんだったのか。
歩くときは完全防備【写真】
初日とガラリと変わったのが、選手たちの装い。初日は日が差し、気温も13度と半袖でラウンドする選手の姿もちらほら見られたが、この日は最高気温9度の曇り空。初日よりも強さを増した風が、さらに体感温度を下げる。ニット帽や手袋、上着を着用しておのおの防寒対策をとっていたが、この気温差が様々な面で選手たちの感覚を狂わせた。
今平周吾は体の動きが制限されるからと、着込んでのプレーを嫌う。慣れも必要だが、防寒用の肌着の袖を切って着用するなどの対策も考えている。ショットを打つ際の上着の脱ぎ着も、「さすがに今日は着ましたけど、自分のリズムでやりたいので、脱いだり着たりするのが嫌い」(小平智)と、選手によっては一難あるようだ。
もうひとつ、大きく影響したのがショットの距離感。「自分の体が温まっていても、空気とボールが冷たくて飛ばない」(石川遼)。初日よりも風が強まり、南風から北風へと変わった風向きも余計に感覚を狂わせる。「風も強かったので、寒くてフォローだったらどっちが強いんだろう」と緻密な判断が求められる。ツアー屈指の飛ばしを誇る星野陸也も、「今日は飛距離が落ちていて、計算が難しかった」と振り返る。「今週は平均で5ヤードくらい落ちていて、アゲンストだと15ヤードくらい変わる。さらに入りがちょっと悪かったりすると20ヤードくらい変わるので、つっこめなかった」。ただでさえ傾斜のきついグリーンが待ち構える本コース。上につけてしまえば簡単にはあがらせてもらえない。“寒さで飛ばないから”と突っ込めば下りのパットが残る可能性もあり、かといってショートすれば手前からの難しいアプローチが残る。
より正確なジャッジが求められる中、風の読みと感覚を毎ホールごとにすりあわせていく。「計算が難しかったけどずっとパーでしのいで、そこでイーグルは大きかった」と星野。パーを重ねて迎えた6番パー5では、しっかり持ち前のビッグドライブを披露して319ヤードをマーク。6番アイアンで振り抜いたセカンドショットを約2.5mにつけてようやくイーグルを奪取。14番から連続ボギーを叩いたが、「17番(パー5)はしっかりフェウェイを捉えて、ここもセカンドが210ヤードくらい。フォローの風で6番アイアンで打ったら距離がピタリ」と2オン2パットでこの日最後のバーディを奪い、難コンディションを乗り切ってトータル6アンダー・単独首位に抜け出した。
明日は、最高気温4度とさらに冷え込みが予想される。トッププロのみに出場が許された最終戦。そう簡単には4日間を終えさせてくれないようだ。(文・谷口愛純)
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