畑でイノシシを発見した場所を示す吉川さん=2019年12月4日午後2時16分、埼玉県富士見市下南畑、宮脇稜平撮影

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 埼玉県富士見市の民家敷地内で4日午前、イノシシ1頭が捕獲された。

 2日以降、東京都足立区の荒川近くでイノシシが目撃されていたが、富士見市によると、隣接する志木市でも1日に目撃されていたという。富士見市は移動距離などから、捕獲されたのは志木市のイノシシと同一で足立区のものとは別とみているが、真相は不明だ。

 県警などによると、4日午前7時半ごろから、志木市を流れる新河岸(しんがし)川の河川敷で体長1メートルくらいのイノシシが移動しているとの110番通報が相次いだ。同9時半ごろには隣接する富士見市下南畑の民家の住人から「敷地内にイノシシが入ってきた」と110番通報があった。

 イノシシは畑で野菜を食べたり寝転んだりしていたが、同11時10分ごろ、警察や消防が網で取り囲んで捕獲した。けが人はいなかった。安全面や農作物への被害防止を考え、市は同日、イノシシを殺処分した。

 通報した吉川利雄さん(81)は犬の鳴き方がおかしかったため外に出ると、畑にイノシシがいたという。「長年猟友会員をしているが、このあたりでイノシシが出たのは初めて。体がぬれていたから川を泳いできたのではないか」と話した。

 捕獲されたイノシシは体長120センチほどで体重約70キロのオス。1日に志木市内で似たイノシシが目撃されているという。(宮脇稜平、斯波祥、山口啓太)