マッチングアプリに合コン、コリドー街といった歓楽街でのナンパなど…。

令和の時代は、日常生活で知り合うことのない人々との出会いで溢れている。

そこで東カレ読者から「20代男女の恋愛事情」を募集したところ、生々しい体験談が続々と集まった。

その艶やかな日常を、ほんの少し覗いてみよう。




Vol.6 初デートでアブダビまで飛んでしまった女


名前:チカ(仮名)
年齢:26歳
職業:人事

―商社マンを狙う女―

そんな女性は、ここ東京にゴマンといる。

彼女たちは安定した収入と憧れの“海外駐在”のため、商社マンとの結婚を日々画策している。そして交際までこぎつければ、多少の不満は目をつぶって付き合い続けるのだとか。

だが、こうしてスペックに目がくらんだ結果、足をすくわれてしまったという女性もいるようだ。

今回登場するチカさんも、商社マンという“ステータス”に惚れてしまった人のひとり。

彼女が経験した、天国と地獄とは…?

チカさん:私、総合商社駐在員の彼氏が欲しくて…マッチングアプリで駐在員を探して、連絡を取っていました。

東カレ編集部:どうして駐在員にこだわっていたんですか?

チカさん:親の都合で幼少期から高校卒業まで海外に住んでいて、またいつか海外に住みたかったんです。

なので海外に行けるってなったら、総合商社の人とお付き合いするのがいいな、と考えていて。…当時はステータスだけが全てでしたね。今となっては大きな勘違いですが(笑)

そんな不純な動機で彼氏探しを始めたのですが、アブダビに駐在中だった、当時28歳の男性と出会えて。1か月ほど連絡を取り合っていました。

東カレ編集部:出会った時点で遠距離ですよね?どうやって距離を縮めていったんですか?

チカさん:英語の勉強を少しお手伝いしたりしてましたね。

それからちょうどバレンタインの時期だったので、彼が好きと言っていたピエールマルコリーニのチョコとお手紙を国際便で送ったりもしました。バレンタインチョコをあげる、あげないで悩んだのはあの1回きりです…(笑)。それまで毎日電話してたので、関係を壊したくなくて。でも、送ってよかったです!

東カレ編集部:すごい…!まだ一度も会ったことない人に、すごく惹かれてたんですね。

チカさん:はい。電話で彼の話を聞いたりしているうちに、仕事に取り組む姿勢や彼の優しさがすごく素敵だなって思って。

…お付き合いが始まってからは、ついに彼が住むアブダビまで行ってしまいました!


初デートでアブダビまで飛んだチカさんが経験した、夢のような時間とは?


東カレ編集部:初デートがアブダビだったんですか?

チカさん:そうです!フットワーク軽すぎですよね。有給を週末とくっつけて2泊4日で行ってました。…いま思うと、すごいお金の使い方だったなぁ。

初めて会えた彼は、想像よりも年がいっているように見えました(笑)仕事が忙しかったり、彼も疲れていたのかもしれません。でも電話は毎日してたので、声や言葉使い、優しさは想像通りでした。

東カレ編集部:アブダビでのデートはどんな感じでした?

チカさん:空港に着いてから彼の車で夜の『シェイク・ザーイド・モスク』に連れて行ってもらい、目の前でアラジンの光景を見させてくれました!

彼はロマンチストだったので「昼間よりもキレイな、夜のモスクを見せたかったんだ」って言ってました。写真より実際に見る方が美しかったです。

東カレ編集部:素敵なデートですね!

チカさん:当時、彼はサウジアラビアに住んでいて、アブダビで入国した私は観光ビザがなくて。なので彼の家には行かずホテルへ泊まりました。

宿泊するホテルにもすごくこだわってくれて、7つ星の『エミレーツ パレス ホテル』や『ザ リッツ カールトン』に泊まったのも最高でした!エミレーツパレスはすごく豪華で…昼間はホテル内のプールで楽しみ、夜はレストランでコース料理を食べて。サプライズで誕生日をお祝いしてくれたのも良い思い出です。

あとはラクダに乗ったり。当時は23、4歳でまだ若かったのですが、分不相応なくらいの贅沢をいっぱいさせてもらいましたね。デート代も全部、彼が支払ってくれましたし。




東カレ編集部:エミレーツパレス、豪華すぎますね…!こんな素敵な場所に泊まったら、日本に帰りたくなくなりますね。

チカさん:そうですよね!実際、2、3か月に1回はアブダビに通ってました。

そのうち彼が中国に転勤することになって。次は中国へ通うデートが始まりました。

東カレ編集部:中国でのデートはどうでした?

チカさん:彼のおかげで初めて上海と四川に行くことができました。上海は大都会で、四川も大きな街だけど文化的でした。

お互いお酒と食にこだわりがあったので、小籠包をたくさん食べて、景色のいい『The Bund』と言われるエリア付近のホテルのバーでお酒を呑んだのが、いい思い出です。中国は近かったのでもっと頻繁に行ってましたね。

東カレ編集部:彼が日本に来ることもあったんですか?

チカさん:日本に一時帰国したときも会ってました!

いちばんの思い出は、彼の運転で都内から御殿場まで行って散々買い物してから、帰りは横浜まで行ってみなとみらいを一望できるホテルに泊まったことですね。

彼の運転もスムーズで、車もベンツだったので文句なしでした!いま考えると本当に良いデートコースでしたよ。すごく贅沢で、もうこんなデートできないですね(笑)


幸せの絶頂にいたチカさんを襲った、とある出来事とは…?


チカさん:彼の引っ越し祝いにネクタイを渡したくて。サプライズでびっくりして欲しかったから、彼の部屋のクローゼットに隠そうと思いついたんです。

それでクローゼットを開けたら、オレンジ色の箱が既にあって…箱を見たら女性からの手書きのメッセージカードが入ってました。先越されてました。

すぐ彼に問い詰めると「自分に片思いをしている女性からもらった」と言い訳されて。ショックすぎて、帰りのフライトは息をするのも辛かったです。

東カレ編集部:ひどい…。

チカさん:でもその数か月後、もっとひどい仕打ちを受けたんです。

クレジットカードの明細が家にあって、結構高い買い物だったからちゃんと見てみたんです。そしたら例のメッセージカードと同じ人の名前が書いてあって…。どうやらその彼女が、忘れていった物だったみたいです。その時は本当にツラくて、虚しくなりました。

なのに彼は浮気がバレても開き直っていて…むしろ私がもうひとりの女性の話をすると不機嫌になるくらいでした。

彼の部屋にはその女性の私物が置いてあったりして、見つけるたびに嫌な気持ちになりました。

東カレ編集部:そこまできたら、気付かないフリをする方が難しそうですね。

チカさん:しかも彼は浮気してるのに、私が他の男性と会うと勘付いて「僕がいちばんでしょ!」と言ってきました。

…でも浮気をすること以外に、悪いところはなくて。普段の彼は相変わらずマメに連絡をくれました。

東カレ編集部:マメな男性ほど、浮気に気をつけなきゃいけないと言いますもんね…。

チカさん:そうなんですよ!…きっと私が浮気相手だったと思うんです。でも彼は優秀で、それを実感させなかったですね(笑)

もうひとりの彼女は、日系の航空会社に勤務するCAさんでした。私より8歳くらい上で彼よりも年上でした。…どこで会ったんでしょうね。

でもその方がシフト制の仕事だったから、余計にうまく浮気できたんでしょう。




チカさん:実は浮気発覚後も、半年くらいは会っていました。きっとステータスある彼を離したくなかったのだと思います。

だけど会うたび好きよりツラさの方が勝っていて…これじゃ絶対幸せになれないって強く感じてたので、転職したり旅行したり、友達と遊んで忙しくして、連絡を途絶えさせました。

日本と海外を行き来するデートを約1年くらい続けていて未練たっぷりだったんですけど、よく乗り越えたなって思います。

東カレ編集部:結構引きずったんですね。

チカさん:結婚を考えたりすることもありましたからね。彼と結婚すれば海外移住も叶えられたし、つまらないと感じる日はないだろうと思ってました。

しかも東大卒で総合商社勤務。考えない人はいない気がします。

…その後、有休を使ってロンドンに遊びに行ったときに出会った、別の駐在員に惹かれたりしたこともありました。その人とは付き合わなかったのですが、また駐在員に惚れた自分に呆れましたね(笑)

東カレ編集部:現在は、お付き合いしている人がいるんですか?

チカさん:はい!いまはコンサルの方とお付き合いしてます。海外赴任の可能性はそんなに高くないのですが、もうその基準は捨てました!

今の彼は同じ帰国子女で価値観が似ていて、愛情表現はあまり上手ではないのですが愛されているのが伝わります。

すっごくタイプだった前の彼とは性格も見た目も真逆ですが、いまの彼は良き理解者でいてくれるので、とても幸せです。自分にはもったいないくらいですね。

東カレ編集部:いまの彼といられて、すごく幸せなんですね…安心しました(笑)

チカさん:元カレは本当にお金があって、連れていってくれるレストランもプレゼントもインパクトがありました。

23歳でその経験をしたのは贅沢で、いまは逆に自分で稼いで自分の力で海外赴任したい!と思うようになって。

元カレは本当に好きでしたが、いまは未練も後悔も全然ありません。すごくいい恋愛経験させてもらいました。おかげで今の自分がいる気がします!



ステータスのある彼を離したくなくなり、自分が浮気相手だと分かっていながらも付き合い続けたチカさん。

元カレのスペックや、デートのレベルを下げるのは難しいとも言うが「このままでは絶対に幸せになれない」と感じ、なんとか関係を断ち切れたようだ。

冒頭で「海外で暮らしたいから、相手に選ぶなら総合商社駐在員」と話していたチカさんが現在付き合っているのは、海外赴任の可能性は低いというコンサルマン。

商社マンと付き合いボロボロになったおかげで、相手のスペック以上に大切にしなければならないものに気付けた様子。成長した彼女の、今後の幸せを祈りたい。

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