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 「テレビCMの現場は現金が主流だった」と語る、大手広告制作会社TYOの西村さん。楽天銀行のビジネスデビットカードを導入することで、大幅なキャッシュレス化に成功しました。法人がデビットカードを利用するメリットとは?

■テレビCMの制作現場は「現金」が主流

――広告制作会社であるティー・ワイ・オー(以下、TYO)の作品は、テレビCMやポスターをはじめ「これ見たことある!」と思う人が多いのではないでしょうか。今日はクリエイティブの現場でのキャッシュレス化についてうかがいたいと思います。

西村:私たちは広告制作会社として、テレビCM、オンライン動画、デジタルコンテンツ、ポスターをはじめとするグラフィックなどを制作しています。このうち、テレビCMの制作本数は年間850本以上にものぼります。

 TYOは2017年にAOI Pro.と経営統合し、AOI TYO Holdingsの一員になりました。私は昨年までプロデューサーとしてテレビCMの制作現場にいたのですが、今年から業務管理本部に移りました。この部署には、忙しい制作現場の社員をサポートしながら、これまでとは違う働き方や管理の仕組みを構築するというミッションがあります。現場と管理部門の橋渡しや調整をする立場なので、現場のことをよくわかっている人間が必要だったのです。
株式会社ティー・ワイ・オー
業務管理本部 副本部長 執行役員 西村秀政氏

――制作現場の方は「いいものを作りたい」という気持ちが強いと思うので、どのように働き方を変えていったのか非常に興味があります。

西村:働き方改革といっても、何かひとつのことをやっただけで劇的に変わるわけではないんですよね。ひとつひとつ積み重ねていって少しずつ負担を減らしていかないと達成できない。そういう実感が会社側にありました。

 私たちが「楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)」を導入したのも、その一環です。というのも、テレビCMの現場というのは、他業界の方は想像もつかないぐらい現金が使われている世界だからです。ロケに行ったら、宿泊代、レンタカーの料金、飲み物などの細かい買い物まで常にお金が必要で、現金しか使えない場合も多々あります。だから、プロデューサーとプロダクションマネージャーはいつも大量の現金を持ち歩いていました。

――そうなるとお金の管理が大変ですね。

西村:プロデューサーは法人のクレジットカードを持っていて、海外ロケではカードで宿泊代を払うのですが、国内ロケはほぼすべて現金。それが普通でした。

 一方、クレジットカードを渡すことができない社員には仮払いをすることになります。その金額は年間で5億くらいになります。400名以上いる社員の大半が制作部なので、必要な金額をそのつど400人に渡すわけですが、お金をなくしたり、領収書をなくしてしまったりということも起きる。そういう問題というのは、結局、すべて現金が原因だよねというところから、現金を持ち歩くのをやめよう、キャッシュレスにしようという取り組みが始まりました。

井浦 薫(編集部)[著]、慎 芝賢[写]

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