猫に人間用こたつは危険も…「猫用こたつ」を買って使ってみた
 この冬は愛猫に温かい居場所を作ってあげたい。そう思い立ち、ペットショップの防寒対策コーナーを見ていた時、ふと目に飛び込んできたのが、キャティーマンの「遠赤外線ペットの夢こたつ」。猫専用のこたつが販売されているという情報は耳にしたことがありましたが、使ってくれるか不安でなかなか手が出せずにいました。きっと同じような思いの愛猫家は多いはず。……ということで、実際に購入!今回は、使用感をお伝えします。

◆人間用のこたつは、猫にどう危険なのか

 ペットに専用のこたつを与えるのは、少し過保護だと思う方もいるかもしれません。しかし、人間用のこたつは猫にとって危険なアイテムになってしまうことも……。

 私たちが使用しているこたつは弱設定で35〜40度、強では60度以上になるといわれています。猫は人間とは違い、全身をこたつの中に入れ込んで温まるもの。すると、熱中症になったり、低温やけどが引き起こされたりする危険性が高くなります。

 また、赤外線ランプは猫の目に優しくなく、長期間浴び続けると白内障になったり失明したりする可能性があると言われています。

 愛猫がこたつの中から出てこないと思ったら息絶えていた、という悲しい事故報告は意外と多くインターネット上に寄せられているもの。ペット用こたつは痛ましい事故を防ぎながら防寒対策をしていくには、とても便利なアイテムといえます。

◆「遠赤外線ペットの夢こたつ」の嬉しい工夫,海燭弔肇泪奪箸固定できる

●キャティーマン (CattyMan) 「遠赤外線ペットの夢こたつ」¥8,500(編集部調べ、11月22日時点)

 重さはわずか2.45kg。女性ひとりでも楽々持ち運べ、組み立ても簡単。そんな本品には猫の習性に配慮した嬉しい工夫が多くありました。

 本品はこたつとふとん、マットがセットになっています。組み立てはテーブルとなる部分に4本の足をはめ込み、付属のマットと毛布を取り付けるだけ。すごいなと思ったのが、4本の足とマットがマジックテープでくっつけられるところ。

 我が家の猫はカーペットをケリケリして動かしてしまうので、中で暴れたとしてもマットがずれにくい工夫がなされていることを嬉しく思いました。

 また、毛布は4カ所に紐が付いており、こちらもこたつに固定することができます。ただし、紐がやや長いため、飼い猫が噛んだりじゃれたりしてしまう場合は誤食を防ぐためにハサミなどで調節する必要がありそうです。

◆中心部の最高温度は31度

 本品は、中心部の最高温度が31度。人間用のこたつよりも低めに設定されているため、熱中症や低温やけどが起こりにくくなっています。手を入れると、じんわり温かい程度なので「故障かな?」と不安になる飼い主さんもいるかもしれませんが、穏やかなぬくもりが感じられたら大丈夫です。

 また、熱が猫に直接当たらないよう、保護網が凹凸のある作りになっていたり、赤外線ランプを使用していなかったりする点も嬉しい工夫だと言えます。

◆E典ぅ魁璽匹砲篭眤阿離バーが

 猫の中には電気コードを噛んでしまう子もいます。特に、好奇心旺盛な子猫期や歯がムズかゆい生後2〜3ヶ月の頃は電気コードをかじりやすいもの。そんな時でも安心して使えるよう、本品のコードは金属の管でカバーされています。

 差し込み口もイタズラしにくいよう、L字型に。

 電気コードへのイタズラは火災の原因になってしまうこともあるため、こうした配慮は飼い主さんにとっても嬉しく思えます。

◆愛猫に使ってもらったら……

 組み立て終えたこたつを早速、目の前に置いてみると、猫たちは初め、興味津々に観察。

 我が家の猫たちは猫用ハウスにも入ってくれないので使ってくれるか不安でしたが、数分も経たないうちに1匹がそろりそろりと中へ……! しかし、その姿を見て他の猫たちはまず、おもちゃとして使用することに決めたよう。

 違う、違う、そうじゃない……。

 多頭飼いの場合はこんな風に中に入った猫が取り囲まれて出られなくなってしまうこともあるので、猫同士の相性が悪いのならば1匹ごとにひとつのこたつを用意するほうがよいのではないかと思いました。

 我が家ではこたつをおもちゃにして数分後、やっと本来の使い方に気づいてくれたよう。

 入れ代わり立ち代わりでこたつを楽しむ姿に、ほっこりさせられました。

 また、後日にはこたつの上も温かくなることに気づいてくれたよう。「中に入る派」と「上に乗って暖まる派」に分かれ、こたつを満喫してくれるようになりました。

 猫のことを考えて作られた「遠赤外線ペットの夢こたつ」は猫も喜んでくれる防寒アイテム。ペットグッズとしては少し高めですが、気になった方はぜひチェックしてみてください。

<文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291