日本代表に推薦したい5人のJリーガー【写真:Getty Images】

写真拡大

いま最も勢いに乗る男

 12月のEAFF E-1サッカー選手権に臨む日本代表メンバーが4日に発表される。国際Aマッチウィーク外の開催となるため、今大会での海外組の招集は不可能。そのため、国内組のみで今大会に挑むことになる。果たしてどのようなメンバーが名を連ねるのか。フットボールチャンネル編集部では、Jリーグで活躍する選手の中から日本代表に推薦したい5人をピックアップした。

----------

FW:仲川輝人(なかがわ・てるひと/横浜F・マリノス)
生年月日:1992年7月27日(27歳)
身長/体重:161cm/57kg
今季リーグ戦成績:32試合出場/15得点10アシスト

 いま最も日本代表入りが期待されているJリーガーと言ってもいいだろう。横浜F・マリノスに所属するFW仲川輝人は今季、明治安田生命J1リーグで32試合出場15得点10アシストの成績を収めるなど、圧巻の活躍を見せている。15得点と10アシストは現時点でともにリーグトップの成績。PKでの得点が一本もない中でこの結果を叩き出すのは、驚異としか言いようがないだろう。

 右サイドを主戦場とする仲川の武器はそのスピードと切れ味鋭いドリブル。一瞬で相手を置き去りにし、派手なフェイントを使わずとも局面を打開できる。利き足は右だが、カットインから振り抜かれる左足のシュートも脅威だ。事実、今季リーグ戦で仲川が決めた15ゴールのうち、およそ半分となる7得点が左足でのもの。これはリーグ2位の成績だ。縦でも中でも勝負できる仲川を呼ばない理由は、もはやないだろう。

 MF堂安律やMF久保建英、MF伊東純也ら右サイドを主戦場とする選手は日本代表に数多く存在するが、彼らの立場を脅かすためにも仲川の活躍は見たいところ。代表初招集への期待は高い。

東京五輪世代の逸材

MF:田中碧(たなか・あお/川崎フロンターレ)
生年月日:1998年9月10日(21歳)
身長/体重:177cm/69kg
今季リーグ戦成績:23試合出場/1得点2アシスト

 川崎フロンターレの下部組織で育った東京五輪世代の逸材。昨季はリーグ戦でわずか4試合の出場に留まった同選手であったが、プロ3年目の今季はその5倍以上となるリーグ戦23試合に出場するなどブレイクを果たしている。U-22日本代表でも主力として活躍しており、10月のU-22ブラジル代表戦では2ゴールを叩き込むなど勝利の立役者となった。来年開催される東京五輪での更なる活躍が期待される選手の一人と見ていいだろう。

 身長は177cmとそれほど大柄ではないものの、ファイターとして存在感を放つことができる田中碧。激しいボール奪取から攻撃のスイッチを入れる縦パスなどにも定評がある選手で、足下の技術にも優れている。攻守においてチームにもたらすものは大きく、ここ最近はミドルシュートにも磨きがかかるなど怖さが増した。U-22ブラジル代表、そして第30節のサンフレッチェ広島戦でのゴールが、そうしたことを物語っている。

 A代表のボランチはデポルティーボ・ラ・コルーニャ所属のMF柴崎岳が不動の存在となっているが、そろそろ同選手の代わりとなるプレイヤーが現れなければならない。田中は、そこに名乗り出ることができる選手の一人。来年の東京五輪はもちろんのこと、今回のE-1選手権でそのポテンシャルを確かめておきたい。

ガンバ所属のアタッカー

MF:小野瀬康介(おのせ・こうすけ/ガンバ大阪)
生年月日:1993年4月22日(26歳)
身長/体重:176cm/65kg
今季リーグ戦成績:29試合出場/7得点4アシスト

 ガンバ大阪で不動の地位を築く26歳のアタッカー。横浜FCでプロデビュー後、2017年に移籍したレノファ山口で活躍すると、宮本恒靖監督にその才能を認められ昨年の夏にG大阪へ加入している。移籍当初は定位置を掴み切ることができず苦戦していた小野瀬康介であったが、シーズンが進むにつれピッチ内で徐々に躍動すると、以降はチームの主力に完全定着。今季もすでにリーグ戦29試合に出場しており、7得点4アシストの成績を収めるなど、力を見せつけている。

 小野瀬の持ち味は豊富な運動量を生かしたハードワーク。ピッチを縦横無尽に駆け回ることを可能としており、常にボールに絡むことで相手選手に余裕を与えない。それでいて攻撃面では高い決定力を生かしてゴールネットを揺らし、ゴール前での冷静な判断力を光らせて味方の決定機を演出することができるなど、決定的な役割を果たす。まさに攻守における働き屋だ。Jリーグはもちろんのこと、日本代表でも小野瀬の攻守両面での献身性は生きるだろう。

 短い期間で韓国代表、中国代表、香港代表と対戦するE-1選手権では、1試合1試合タフなゲームになることが予想されるが、そういった中でこそ小野瀬康介という男は躍動するだろう。ぜひ日本代表に推薦したい。

C大阪で躍動するMF

MF:奥埜博亮(おくの・ひろあき/セレッソ大阪)
生年月日:1989年8月14日(30歳)
身長・体重/171cm・68kg
今季リーグ戦成績:31試合出場/6得点2アシスト

 下部組織時代を含め長く在籍したベガルタ仙台を離れ、今季よりセレッソ大阪でプレーする30歳のMF。ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の下、加入1年目ながら主力の座に定着した奥埜博亮は今季リーグ戦ここまで31試合に出場しており、6得点2アシストの成績を収めている。セレッソ大阪は第33節を終えた時点で5位と高順位につけているが、奥埜はその立役者だと言えるだろう。

 ボランチからセンターフォワードまで幅広いポジションをこなすことができる奥埜。C大阪でも今季は様々な場所で起用されているなど、柔軟性は同選手が持つ武器の一つだ。足下の技術もしっかりしており、プレスを受けても簡単にボールを失うことが少ない。味方を生かすことができ、味方に生かされることができる選手である。また、守備時には的確なボール奪取でチームを助けることが可能。ピッチ内で果たす役割は、非常に幅広いと言える。

 奥埜は現在30歳。年齢的には決して若いとは言えないが、今季の活躍ぶりからしても日本代表選出はあり得ない話ではない。Jリーグでのプレー経験豊富なMFは、森保ジャパンの中でも躍動する姿を見せることができるか。

常勝軍団のDF

DF:犬飼智也(いぬかい・ともや/鹿島アントラーズ)
生年月日:1993年5月12日(26歳)
身長/体重:182cm/77kg
今季リーグ戦成績:28試合出場/2得点2アシスト

 清水エスパルスでプロデビューを果たし、昨季に鹿島アントラーズにやってきたCB。2018シーズン序盤はDF植田直通、DF昌子源の鉄板コンビを前になかなか出場機会を得ることができなかったが、植田の移籍や昌子の負傷などの影響で出番を得ると、以降は主力に定着し、常勝軍団の新たな守備職人として活躍を果たした。今季も大岩剛監督の下でコンスタントに出場機会を得ており、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ではチームのベスト8進出などに大きく貢献している。植田、昌子の抜けた穴を埋めたと言えるだろう。

 身長は182cmとDFの中ではそれほど大柄なタイプとは言えないが、抜群の空中戦の強さを兼ね備えており、セットプレー時には得点源になることもできる。もちろん、地上での対人戦にも強く、簡単に振り切られることがない。パスの精度も高く、最終ラインからのビルドアップでチームの攻撃をスタートさせることが可能だ。現在26歳と、今後のさらなる成長にも期待できる選手である。

 すでに森保ジャパン入りを経験しているDF畠中槙之輔やDF三浦弦太など強力なライバルがいるものの、今季の犬飼は彼らにも劣らぬ活躍を見せているのは明らかで、日本代表入りに対する期待感は高い。昌子や植田に続き、常勝軍団からまた新たなCBが飛躍を果たすかもしれない。

text by 編集部