中間は体調アップのオータムレッド。前走は完敗ながら反撃の余地は十分だ

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【阪神ジュベナイルフィリーズ(日曜=8日、阪神芝外1600メートル)dodo馬券】いよいよ佳境を迎える2019年の中央競馬。今週末は2歳女王を決める第71回阪神ジュベナイルフィリーズが行われる。2戦2勝の重賞ウイナーたちが人気を集めるが、キャリアの浅い2歳牝馬。人気馬には思わぬ落とし穴があり、伏兵にも予想外の激走材料がある。当欄注目は2歳勢好調の関東・手塚厩舎。“2頭出しは人気薄を狙え”の格言に従って◎はオータムレッドだ。

 新潟2歳S=ウーマンズハート、アルテミスS=リアアメリア。圧倒的なパフォーマンスでマイル重賞を制した2頭が抜け出た存在なのは異論のないところだろう。

 それでも「うちの2頭は1、2番人気馬とは対戦して強いのは分かっている。ただ、もう少し(その差は)詰まるのでは」と手塚調教師。

 マルターズディオサが新馬戦でウーマンズに、オータムレッドがアルテミスSでリアアメリアにそれぞれ0秒6差で敗れているが、相手に付け入るスキ、そして自身の馬の上積み…。実際に対戦した者の感触だけに軽視はできまい。

 勝ちっぷりの良さ、スケールの大きさではマルターズディオサ。当然、注目度=人気もそちらだろうが、狙って妙味はオータムレッドだ。

 前走のアルテミスSは確かに完敗。ただ、「マイルの距離がギリギリという感じもあったが、GI(阪神JF)に使いたかったのでアルテミスSを使った。ファンタジーSに使えばいい勝負になったけど…」という同師の話を聞くと、前走はあくまで距離を含めての“試走”的なレースだったようだ。

 その前走で0秒6差5着をどう評価するか? 担当の神原厩務員は「スローで極端な切れ味勝負でしたからね。勝ち馬は強かったにしても、2〜4着馬とは何度かやれば着順は変わるでしょう。この馬も33秒台の末脚を使って、バテたわけではない。マイルも大丈夫」。

 距離は問題なく、能力差もそう大きくはない。そのジャッジに従えば、置かれた立場(おそらく下位人気)以上の走りは十分に期待できよう。

 同馬の最大の長所を「完成度」という同厩務員。「欲を言えばトモがパンとすれば、もっと良くなるだろうけど、現時点でほぼ注文をつけるところがない」。そのあたりは新種牡馬として上々の滑り出しを見せているワールドエース産駒の仕上がりの早さも影響しているようだ。函館芝6ハロン→札幌芝7・5ハロン→東京芝8ハロンと全く異なる条件でも安定して走れているのは、そのセンスゆえだ。

「阪神のマイルなら前走ほど極端な上がり勝負にはならないはず。その点でも東京よりはいい条件。状態も前走から上向いているし、もっと走れていいでしょう」

 振り返れば新馬戦で負かしたビアンフェは、その後に函館2歳Sを勝ち、京王杯2歳Sで2着。重賞ウイナーの陰に隠れ、さらに同厩マルターズディオサにファンの目が向けられれば…。不当な低評価、つまり当欄から見れば“おいしい”オッズにありつけそうだ。