群馬県警が逆走を始めたとみている赤城高原サービスエリアの入り口=2019年12月3日午後0時14分、群馬県昭和村森下

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 群馬県の関越道下り線の赤城高原サービスエリア(SA)―赤城インターチェンジ(IC)間で1日午後、軽乗用車が逆走して3人が死傷した事故。

 死亡した津久井豊さん(80)=同県渋川市赤城町宮田=の軽乗用車は、赤城高原SAでUターンして逆走し始めていたことが、県警への取材でわかった。県警は防犯カメラの映像などから、逆走の詳しい状況を調べている。

 県警によると、津久井さんは事故の約15分前、渋川伊香保ICから関越道へ進入した。下り線を走行し、赤城高原SAでUターン。SA入り口から下り線を約4キロ逆走し、渋川市赤城町長井小川田の追い越し車線で乗用車と正面衝突した。津久井さんの通行目的はわかっていない。

 衝突した乗用車の助手席にいた同県沼田市の女性(72)は、緩いカーブの先から逆走車が目に入った。「『あっ』と思った瞬間にはぶつかっていた。車の前部がめちゃくちゃになっていた」と声を震わせた。

 右手首から出血し、胸も打った。運転していた会社役員の夫(74)は両足首を骨折。仕事復帰のめどが立たないという。女性は「当たり前にできたことが、できなくなってしまった。事故を思い出すと涙が出る」と話した。

 事故の影響で、関越道下り線は赤城IC―昭和IC間が約3時間、通行止めになった。(松田果穂、森岡航平)