ANA、カバン1つで旅に出られる「手ぶら旅行サービス」を開始。洋服一式・カメラを旅先でレンタル
ANAセールスは、旅行商品ブランド「ANAトラベラーズ」の新サービス「ANA手ぶら旅行サービス」を発表しました。本日12月3日よりプレサービスの受付を開始します。

ANA手ぶら旅行サービスは、旅先で着る服や靴、一眼レフカメラ、高機能ドライヤーなど持って行くのがわずらわしいアイテムを一式丸ごとレンタルできるサービス。全国のホテル・旅館への発送と、現地からの返却に対応します。

プレサービスでは2泊3日のレンタルで2000円という価格で提供。服・靴はトータルコーディネートから借りたいものを選ぶ形で、男性向けではスーツもラインナップしています。カメラはキヤノンのエントリー向け一眼レフ「EOS Kiss M」を用意します。



■旅のシェアエコ「ANAシェア旅」

ANAトラベラーズでは「ANAシェア旅」というサービスも発表。旅行券を謝礼としてもらえるシェアリングサービスで、たとえば旅行する人の犬の預かる、農家のお手伝いをするといった行為の謝礼としてANA旅行券が提供されます。

ANA旅行券はシェアリングサービス本来の「謝礼」とは別に提供されます。金額は5000円で、最初の1回のみの提供となるとしています。


■旅行商品も「ダイナミックプライシング」に

ANAセールスではこのほか、旅行会社の店頭で買える旅行商品に「ダイナミックプライシング」を導入すると発表しました。ANAのパッケージツアーの一部が対象で、需要が少ない時期は安くなり、需要が多い時期は高くても在庫を用意できるようになります。

ANAセールスではすでに直販サイトでダイナミックプライシング型の旅行商品を販売していますが、旅行会社の店頭は業界に先駆けての展開となるとしています。導入は関係省庁の認可を前提として、2020年3月31日からとなる予定です。


■サービス刷新でExpedia・Airbnb対応


ANAトラベラーズは、ANAの新たな旅のブランドとして2018年に発表。2019年12月で1周年を迎えます。ANAセールスでは今後、これまで提供していた「ANAスカイホリデー」と「ANAハローツアー」というブランドをANAトラベラーズに一本化すると発表しました。

ANAセールス 旅行戦略部 部長の田部敏之氏は「旅行業界にもデジタルトランスフォーメーションの波がやってきた。 (AirbnbやExpediaなどの)新しいプレイヤーが登場しており、新しい旅行の価値を提供している」と危機感を表明。それに対応するために、AIを活用したニーズの把握や、細かなニーズを満たすサービスの提供を進めていく方針を示しました。



ANAトラベラーズからはこのほか、14種類の新サービスを発表。VRやドローンといった新技術を活用したサービスも含まれています。


▲ドローンを使った記念撮影サービスは沖縄で展開。シュノーケリング体験の様子をドローンで撮影するという内容です
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