セゾン自動車火災保険は12月2日、高齢者ドライバーに関する調査結果を発表した。調査は8月にネット上で実施し、子世代である40〜50代300人から回答を得た。

日常における車の必要性を聞いたところ、自身の両親など車を運転する高齢者にとって、約4割が「運転は生活に不可欠だと思う」(40.7%)と回答。「ややそう思う」(38.3%)と答えた人と合計して、8割近くの人が車の必要性を感じていることが分かった。

高齢者が運転する場面トップ3は「買い物」「通院」「送迎」

自動車を運転する場面としては「買い物など日常の移動手段」(89%)、「自分の通院」(46.7%)、「自分以外の通院や送迎」(30.7%)などが上位を占めた。運転が生活する上で欠かせないものであることがうかがえる。

両親の運転については、6割以上が「不安を感じたことがある」(64%)と答えた。だが、回答者の4割は「話題にしたことも話し合ったこともしたことがない」(40.1%)という。不安を感じつつも、自動車は両親含めた高齢者の"生活の足"である故になかなか運転免許返納を促しづらいようだ。不安を感じたことがない人に至っては、73.1%が「話題にしたことも話し合ったこともない」とした。

続いて、「周囲に運転免許を自主返納した人がいるか」を聞いたところ、「知らない」(68.7%)といった回答が約7割を占めた。

回答者自身に免許を返納するタイミングを聞くと、最多は「自分の運転に自信がなくなったとき」(58.3%)。このほか「免許更新時の認知機能検査の判定結果が悪かったとき」(35.3%)、「後期高齢者である75歳になるなど、一定の年齢を迎えたとき」(27.3%)といった意見もあった。