AIの開発を行うAutomagiは2日、業務マニュアルや社内規定確認の迅速化などジェーシービー(JCB)の業務効率化を図る実証実験をGoogle研究者などがオープンソースで公開する言語表現事前トレーニング手法「BERT」を用いて行うことを発表した。

Googleが2018年にOSS化を発表(Google公式ブログ)した「BERT」(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)は、ニューラルネットワークの多層構造において、単語の一部をマスキングする手法を用いて文脈上における単語の双方向の評価を行うことで効率的な事前学習を実現している。発表時の公式ブログでは、"I accessed the bank account"を従来の方法では、中央の"bank"がI accessed theをベースにした一方向の評価になるが、「BERT」を用いることで後方の"account"との双方での評価が可能になることを図説している。

AI開発を行うAutomagiは2日、「BERT」の論文を基盤としたビジネス実用化の実証実験を開始することを発表した。AIを用いた検索技術の精度向上が期待できる「BERT」を活用し、JTBの社内業務マニュアルや社内規定のナレッジ検索システムを構築するものだ。効果検証の効果により他マニュアルなどデータを拡大していく。

また同社は、BERTの自然言語処理の成果は、自然言語理解を必要するビジネス側面において大きな可能性を持つこと、カードクレジット業界における固有の日本語モデルの精度向上への取り組み、BERT活用によるナレッジアプリケーション開発を実施することを述べている。

イメージ(同社資料より)