by Olichel

ファミコン名人として知られる高橋名人は「ゲームは1日1時間」というメッセージを全国の子どもに送っていましたが、ゲーム実況配信プラットフォームのTwitchには1日10時間以上もゲームをプレイする大人が数多く存在します。Twitch配信者のGiantwaffleことアンドリュー・ボーディン氏が、「1カ月に合計570時間を超えるゲーム実況配信を行う」という世界記録を達成したと報じられています。

Twitch Streamer 'Trained For 3 Months' To Try And Break 569-Hour Streaming Record

https://kotaku.com/twitch-streamer-trained-for-3-months-to-try-and-break-5-1839773271

記事作成時点で26歳だというボーディン氏は、3カ月間のトレーニングで概日リズムを調整し、3時間半の睡眠と19時間のゲーム実況を軸にした新しい生活リズムを構築した上で、2019年11月1日から挑戦をスタートしました。



ボーディン氏は、レッド・デッド・リデンプション 2やFactorio、ルイージマンション3、レインボーシックス シージなど、さまざまなゲームの実況配信を30日間休みなく行い、2019年11月30日に19時間14分の配信を終わらせた時点で、1カ月の合計配信時間が合計572時間44分に到達。



1カ月の合計配信時間の最長記録は、2019年9月にJayBigs氏が達成した569時間でした。ボーディン氏の記録は、このJayBig氏の記録を3時間上回るもの。ボーディン氏は見事、記事作成時点での「1カ月の合計配信時間の最長記録」を達成したというわけです。



見事世界記録を樹立したボーディン氏は「とにかく寝たいよ」とつぶやいていて、1日3時間半しか睡眠を取らない生活を30日間も続けた反動が押し寄せている様子。



ただし、ゲーム系ニュースサイトのKotakuは、こうした長時間のゲーム実況配信は配信者の身体的・精神的健康を害してしまう可能性があると指摘しています。2017年には、24時間連続でゲーム実況配信に挑戦した35歳の配信者が亡くなるという事件が起こっています。また、ジョー・マリノという別の配信者は1日18時間もゲーム実況を行う生活を行っていたところ、「動脈と心臓接合部で閉塞がみられ、命の危険がある」と診断されたそうです。

ボーディン氏は、自分の体を危険にさらしながらも長時間のゲーム実況を習慣にすることについて「私の目には、100%価値があるように思います。長時間のゲーム実況を行うことで、視聴時間やユニークビジター、チャンネル登録者数は通常の統計の4〜10倍になりました」と語り、「もちろん1日19時間もゲーム実況配信をするのは健康的ではありません。それは非常に明白で、私自身がそのことをよくわかっています。しかし、記録を破ろうとする人は健康ではない方法で限界に達するものです。簡単ではありませんし、簡単に達成するつもりもありませんでした」と述べました。